まさに「劇」画。キメ台詞がかっこいい。
★★★★★
太陽の黙示録では、地球割り(アラレちゃん?)、
このジパングではタイムスリップ、
という「非現実的な」設定がされているわけですが、
漫画全体の中でそういう「ウソ」を使うのは
最初の1度だけで、
それ以外は徹底してリアリズムで描かれています。
非現実的な設定は、細部でできるだけリアリズムで描くことで
設定の妙が生きる。
朝起きたら虫になっていた、というカフカの「変身」と
同じです。
相変わらず、巧みに書き分けられた人物描写と、
劇的なセリフで力強いドラマを展開しています。
社会派だったり右だったり左だったり
いろんな人がいると思いますが、
あくまで描かれているのは生身の人間なので
エネルギーのある漫画を読みたい人は、是非!