期待していただけにやや残念
★★★☆☆
ミストボーンの続編です。
前作では絶対的な支配王を大きな代償を払いながらも打ち破るという話でした。
「悪い王を倒してメデタシメデタシ」というのがファンタジー小説ではありがちな展開ですが、
本作ではそのような王道ストーリーのその後を描いています。
・絶対的な権力者を倒した後の政治的な混乱状況
・悪い王を倒した主人公たちが必ずしも王の器ではない(もしくは今現在、王の器量ではない)
・仲間の喪失を乗り越える
上記ポイントを考えれば本作は大変に意欲的な作品であることが分かると思います。
一方で、丹念に王の成長を描こうとするあまり、
政治的なこう着状況が非常に長く、退屈な印象を受けました。
(意図はよくわかりますし、悪い内容ではないのですが前作に比べるとやはりテンポが悪い)