カナダの小学校で副読本として使用されていたというこの絵本は、子ども自身が自分を守る力を身につけることを目的としている。紹介されるのは、迷子になったときや知らない人に声をかけられたとき、あるいは不審な人に体を触られたときに「誰に助けを求めるか」「どこへ逃げるか」といった具体的な対処法。デパートや公園、マンションなど子どもの日常生活における6つの場面を想定してあるため、実践的でわかりやすいのが特徴だ。
また、トラブルに直面した場合の子どもへの接し方や心構えなど、親への有効なアドバイスとなっている点も心強い。とくに巻末の「性被害のサイン」や「性被害を受けてしまったとき」はぜひ読んでおきたい資料だ。なかなか家庭では取りあげにくい話題であるだけに、親子で共に考えるきっかけづくりとして活用したい。(中島正敏)
迷子の話が1つ
誘拐されそうになる話が2つ
性被害の話が2つ
親と子どもの会話が1つ
の6つの別々のストーリーで構成されていました。
ホームスクーリングの遊びの集まりで読んだ所、子どもにも大人にもかなり好評でした☆
親だけでなく、学校の先生やベビーシッターも読んでおく必要がありそうですね。
誰でも子供の頃から、自分や周囲の子が危ない目に遭いそうになったり、遭った経験があるのではないでしょうか。反面、自分の子に限っては、という気持ちも。
あとがきも含めて、子供が傷付けられない様、親として努力したい気持ちに寄り添って、大切なアドバイスをくれる本でした。
自分の子に、この教育ははまだ早い、いや、必要だ、と、夫婦間の意見がおり合っていない家庭にも、この本はお薦めだと思いました。