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可視化経営―経営のコクピットを機能強化せよ

価格: ¥5
カテゴリ: 単行本
ブランド: 中央経済社
Amazon.co.jpで確認
これは経営の新しい「型」だ ★★★★★
「見える化」という言葉が一昨年あたりから使われはじめたが、見えないものを見る力が経営者にとって必要だと痛感していた。しかしそう簡単ではなく、何かよい方法はないものかと思案していた時にこの「可視化経営」という本に出会った。
この本には可視化経営「術」と言ってもよい経営の「型」が示されている。この「型」を身につければ私のような経験の浅い経営者でも、会社の状態を把握し、先手を打てるような気がした。
会社の状態を知るために著者はIT日報を使って各部署から上がって来る情報をあるルールに基づいてコクピットのように表示(可視化)して把握する方法を提唱している。つまり、日本企業のどこにでもある日報をIT化して会社の神経にし、健康状態を実感し病気を予防したり、登山に挑戦したりする判断にするという。そのための日報のIT化にはかなり強い興味を持った。
本に出ていなかった業界での活用事例を掲載した続編をぜひ出版してほしい。
これからの人口減少時代の企業経営 ★★★★★
もう始まっている人口減少時代には自社独自の戦略を立て、「正解」のない道を進んでいかなければならない。そこには地図もなく、方位を示すコンパスもなく、足下を照らすランプもない。進むべき道筋が示され、目標が明確になれば、日本企業はそこに向けて突き進むことができた。しかし自分で進むべき道を探し、自ら道を切り拓いていかなければならないとなると、途端に立ち往生することになる。正解がなく、手本もない時代には、進むべき道を仮に設定し、手探りで進むことになる。その時に、必要となるのが「可視化経営」であるというのが筆者の言いたいことですが、まさにその通りだと思います。
マーケット縮小の時代にはこのような経営視点が必須ではないでしょうか。大変参考になりました。
可視化経営というタイトルの割りに内容がない ★★☆☆☆
著者が主張する可視化経営のコンセプトが明確でなかった。バランススコアカードとの連動で
権威付けをしているが、可視化経営の本来のメリット、応用展開、将来像が殆ど見えなかった。
タイトルと内容とのギャップに正直がっかりした。従来のSFAとの違いもほとんど
見られなかったのは残念であった。
企業経営を考える上でのバイブルにしたい一冊 ★★★★★
「幸福な営業マン」作者の最新刊。
企業経営の可視化が論理的にまとめられた本。
最近「見える化」という言葉をよく聞くようになったが、
この本で取り上げている「可視化」はもっと奥が深い。
バランススコアカードから営業支援システムやグループウェアなどの
ITツール、さらには人材の意識レベルにまで踏み込まれた一冊で、
これからの企業経営を考える上でのバイブルにしたい。
ポスト資本主義に向けた最新の経済・経営の本です ★★★★★
この本の後半部分の主張はポスト資本主義の経営について具体的に書かれているので大変参考になりました。

人口減少・マーケット縮小という新しい時代に入るなかで、資本主義の崩壊が叫ばれていて、
”新しい時代は自由と協調と調和に満ちた公平な社会で地球は、今のレベルよりも一段階高次のレベルへ進む。しかも、それをリードしていくのが、新時代の「理」を受け入れやすい体質で、「本物」の技術を持つ日本である。・・・・”
なんて事が書かれた本はたくさんありますが、しかしながら、具体的な経営手法については誰もふれておりません。

この本でも述べられているように、現在は単に資本を持っているだけでは価値を生むことが出来ない時代になりました。大企業も中小企業も、個人の頭の中にある付加価値を提案型からコラボレーション型に発展させて組織運営をしないと価値は増大しません。その為には相互理解相互信頼が必要となります。

人口減少・マーケット縮小という新しい時代に入るなかで、この本に具体的に書かれているようにITを有効に活用して仮説の精度を高めPDCAを高速に展開して仕事に取り組み、経営戦略を理解して実践しかなければ生き残れないとあらためて思いました。