「秘すれば花なり」とは言い条、これでは秘すぎる
★★★☆☆
『秘すれば花なり,秘せずば花なるべからず』ということなのだろう。
たくさんのことが秘してあります(記載されていません)
すらすら読めるとか言う惹句に惑わされて,世阿弥の極意を知ろうったって
そうは簡単に行きませんよ。ということなのだろう.『風姿花伝』を知るには
これでは全く不足。リンボウセンセイのエッセイファンにも不満の残る内容。
「風姿花伝」で、忘れてはならない日本の強みを知る
★★★★☆
普段、古典などほとんど読んだことはありませんが、
以前に商品コンセプトの開発をしているときに、参考書として読んでみた本です。
グローバル競争の中で、いかに日本のこころ、日本の強みといったことを
考えていく中で、「風姿花伝」に日本の美しさの本質を見出そうと思い、
本書を手に取りました。
林望先生により、非常にわかりやすい解説がついており、原文はちょっと
敷居が高いと思われる多くの方には、重宝される書籍かと思います。
この書籍の中で、「秘するが花」というコトバに非常に心惹かれる
ものがあり、日本の奥ゆかしくも凛とした美しさを象徴させる
言葉として、これからもずっと大切にしたいコトバに出会えました。
単なる読み物としてではなく、日本の精神や美しさの根幹を知りたいときに
ぜひ読まれると、多くの気づきを与えてくれる一冊かと思います。
かなりガッカリ
★★☆☆☆
ずいぶん早く読めると思ったら、私が読みたい部分がかなり抜けていました。
この本は、現代語訳というカテゴリーで購入するとガッカリします。
現代語訳ではなく、花伝書の一部分をダイジェストに取り上げたエッセイ風読み物と考えればよいと思います。
それにしても、ページ数もかなりあるのだから、もう少し内容を盛り込んで欲しかった。
ありがたいです。
★★★★★
この本はちょっと読みづらい風姿花伝を林望先生によって解説付きで読ませてもらえる本。
もともと、ゼミの中で話していたのが元だとか。
原文には総ルビで、下段にはそれの口語訳がついている。
そして林望先生の解説がその後に続く。
こういう本って初心者にはとってもありがたい。
そして、風姿花伝の内容はと言えば。
元々は能に関する芸術論というか一子相伝の秘伝の書。
現代のすべての分野でその道を究めようと思ったら必読。
「上手は下手の手本、下手は上手の手本なり」なんて言葉は慢心を戒める機知に富んだ言葉だ。
あるいは、次の文章などもしっかりと受け止めたい。
「わが風体の形木を窮めてこそ、あまねき風体をも知りたるにてはあるべけれ(p132)」
これの口語訳は以下
「なにごともまずは自分の基礎となるところをきっちりと身につけてこそ、その先の応用的な広い工夫のあれこれも知ることができるのである(p132)」
まずは、この本を読んでから原書にトライする事を勧めます。
入門書としては大変お勧めです。
★★★★★
家庭画報での連載で人気の林望さんが解説してくれる
風姿花伝です
非常に読みやすく楽しくもあり、入門書としては大変
お勧めです。世阿弥の能という芸能を極めるという視点で
書かれた本ではありますが、全ての人間の成長ということ
にピッタリ当てはまる内容で、原文を読みながら、その
流れるような、また、独特のリンとした空間(行間)を
深く楽しみました。
最後に是非原文をお読みくださいと書いてありますが、
まさに、これは何度読んでも味わいのある深い何内容なのですね。
とてもコンパクトだし、とても読みやすいこの「すらすらよめる
風姿花伝」まずは入門編からお読みくださいね。