ついに英語まで登場音読指南書
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日本語音読ブームがついに英語にまで。というよりも、本来”ことば”は音ですから音読こそ語学習得の近道です。最近”つまらない基礎土台作りの基本ドリル”が嫌われるような風潮が感じられる中で出るべくして出た本でしょう。
演説から評論、小説などはもちろんおよそ考えられるあらゆるジャンルから”朗々と読み上げると気持ちが良くなる=語感がつかめる=語学力向上に役立つ”文章が選ばれています。ただ必ずしも 音読に適す=易しい文 ということではないわけでまた選んだ文章も個人の好みがあるので、いろいろな文章に体(声)で触れてみよう、という気持ちが大切だと思います。
またこれら名文を暗記してしまおう、という豪傑もいらっしゃると思います。私はこれだけの量の英文ならば一作家の作品(覚えられるくらいの分量)を暗記しよう、というタイプです。一作家の気に入った文体にじっくり取り組むか、アンソロジーで言葉を磨くか、こちらも好みの問題でどちらも完遂すれば力がつくことでしょう。