著者がお絵かきライターを名乗っているので仕方ないのだと思うが、
写真で見たい部分がイラストになっていたり、イラストのスペースを
確保するために写真が小さくなっていたりするのがすごく気になる。
文字、写真、イラストのバランスが悪いので読みづらい。

人があまり行かない場所や、珍しいものや食事などを紹介しているのに、
それがかなりデフォルメされたイラストだと、がっかり。
たとえばカピバラが「まるかいてちょん」みたいな･･･。
読んでいて「この場所に行きたい！」「これを食べてみたい」と思わせて
ほしかった･･･。

もう少し読みやすくポイントを押さえることができたらよかったのに。

今までにない軽いタッチの南米の本で、「おっ」て感じです。　本のデザインも可愛いいし、内容も（本当は過酷な旅だと察しますが）肩こらない構成にしつつ、でもガイドブックに抜けがちな情報は得ることができ、南米好きじゃない人にも読み易いのお勧めです。　特におばかアート、変な人々編は心のつぼに「どすっ」ときました。　南米は広いので、この本で全体像をキャッチし、後は更にガイドブックや専門本をプラスすれば旅に行く前にかなり頭の準備ができるかな。　この本を読んで夏休みの行く先はペルーにしました♪。　今は通勤電車でたまに仕事に疲れた時に、この本で心をかの地にとばしています。　

南米に行った事ある人も、行った事ない人も、行こうと思ってる人も、行きたいけど行けないって人にも読んで欲しい一冊です。
行った事ある人は、懐かしいな〜って思いつつ、行った事ないとこにもう一回行きたくなる！
行った事ない人は、絶対に行きたくなるっ！
行こうと思ってる人は、旅のﾌﾟﾗﾝ作りの参考になる！
行きたいけど行けない人は、この本を読めば心は南米にﾄﾘｯﾌﾟできる！
日曜のお昼にユルく読める本にして、超ﾏﾆｱｯｸで専門的な旅の本でもある。
これ読めば、南米ﾌﾘｰｸ決定です♪

この５つがすべてそろっていないと成立しない南米旅。特にバス４３時間乗りっぱなしなどは想像も出来ないが、あまり辛そうでないところがすごく良い。けっして「おきらく」ではなかったはずなのに、苦労話に落とさないところはエライ！たぶん、ほとんどの人は行きたくても絶対に行けそうもないのでガイドブックというよりは旅行記として読むのでは？残念なのはレイアウトがまずく、活字、写真、イラスト、書き文字（「方則」など誤字も・・・）が混在するのでとても読みにくい。文体も「〜よ。」を多用し、一人称も「とまこ」と「とまＱ」の両方が表記されるのでちょっとわかりにくい感じ。編集の側でもうすこし情報を整理したらどうだろう？

一言で言うと、自分も旅をしているような気分にさせてくれるとても楽しい本でした。作者の五感で感じた各国の面白いもの・美味しいもの・感動した事をかわいいイラストと独自の視点で捉えた写真で私に”南米を旅する”ということを伝えてくれました。専門書的な硬さではなく、作者と一緒に旅を楽しんでいる気分ですらすらと読める心地の良さを感じました。パタゴニアの氷河のギザギザがハロウィンでシーツを被ってお菓子をねだっている子供に見えてきた、なんて表現は笑いながらその風景を想像してしまいました。他のシリーズが出たらまた読んでみたいと思いました。