文章が稚拙
★★★☆☆
大学教授の書いた新書は内容が濃いのにリーダビリティの低いものが少なくないが、これもそのうちの1冊。
これ1冊で、フランスの戦後史を概観できる、データベースとしては申し分のない濃密さなのだが、いかんせん文章が稚拙。読者の胸ぐらをひっつかみ、ぐいぐい読ませるというものではない。
「〜だった。〜だった。〜となっていった。〜していった。〜である。」全編通してこの調子。余りの一本調子に何度も挫折しかかった。普段は本棚にしまっておき、必要なときに拾い読みするのが正しい読み方だと思う。
フランスの近現代史・近代政治史が分かる
★★★★★
著者は東京外語大学の教授で国際関係論・ヨーロッパ国際関係論・フランス政治外交論を専門にしている。フランスがナチス解放された時代からジャック=シラク大統領が社会党と第三次保革共存(コアビタシオン)した時代までを描いた良書。それぞれの時代の特徴・政権・政策の重要部分が網羅されている。極右の進出といったマージナルだけれどフランスでは重要な問題として扱われているテーマについてもページが割かれている。この一冊を読めば、フランスの近現代史・近代政治史が分かり、基本的な用語を理解することができる。
お手軽なフランス現代政治史
★★★★★
パリ解放からシラク政権までの約半世紀にわたるフランス現代史についてを解説しています。首相と大統領が併存して、なかなか分かりにくいフランスの政治制度もこの一冊で分かったような気になりました。
戦後フランス政治史の教科書として最適
★★★★★
戦後のフランス政治の流れが分かりやすく書かれている。選挙結果とその後の政局、政党の再編成、政府が行った主要な政策などが関連付けて述べられており、フランスの政治が、戦後どのような歩みをたどってきたのか、この一冊で知ることができる。