フラワー~花屋の淫らな恋愛模様~(蜜百合文庫)
価格: ¥0
「花はいちばんきれいなときに散らすのがいいの」
花を見たり育てたりすることが大好きな花梨は大学からほど近い花屋でアルバイトをしている。
店長の菜穂は少しボディタッチが多いけれど、とってもいいひとだ(そして時給もいい!)。
ある日、大学から花屋へ向かっている途中で雨に降られてしまう花梨。
店に着くころには下着や肌が透けるほどびしょ濡れになってしまった。それを見た菜穂は「すぐに服を脱いで、シャワーを浴びて」と言いはじめて――!?
スキマ時間に気軽に読んで、淫らな気分に浸れる官能ストーリー『蜜百合文庫』。
読了時間は目安ですが約20分です。男性はまったく登場しないことが多いです。もし出てきたとしてもほとんど絡みません。
女性たちの甘く官能的な戯れを描くことが大好きなガールズラブ小説作家『水無月はな』がお届けいたします☆
★序章お試し読み
まだわずかに幼さを残した体に赤い花びらが散らされていく。
ベッドの上で仰向けに寝転がる彼女の、小さな椀をひっくり返したような形のよい乳房にも薔薇の花弁が載った。
ふくらみの先端にある薄桃色を隠すように花びらは舞いおりて、尖った乳頭をささやかに刺激する。
「ぁっ……!」
夏芽 花梨は小さく喘いで身じろぎした。
「もしかして、感じてる?」
クスッと笑って、木立 菜穂は薔薇の花びらをちぎって花梨の裸体にばらまく。
花梨の息遣いが荒さを増して、肌の上の花弁を小刻みに揺らす。
(私、感じてる……の?)
裸でベッドに寝かされ、薔薇の花びらを散らされているだけなのだ。
性的なところをいじられているわけではない。
それなのに、脚の付け根がトクトクとにわかに脈づいている。
花梨がふるふると首を横に振ると、菜穂は口の端を吊り上げた。
「――ウソ。私に裸を見られて興奮してるくせに」
ベッド端に座っていた菜穂はその長い脚を組みかえてから花梨の胸もとに顔を寄せた。
「だってホラ……ここ、すごく尖ってる。さわってもいないのにね?」
「……っ!」
菜穂の吐息が胸の尖りに吹きかかる。
「私の指につままれたいでしょう?」
「ち、ちがっ……」
否定の言葉をはっきりと最後まで言えなかったのは、自分の本心が自分でもわからないからだ。
不敵にほほえむ菜穂を、花梨は見ていることしかできなかった。
★既刊ご案内
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メイドの愛衣は皇財閥の一人娘である蝶子の世話係として何年も彼女に仕えてきた。誕生パーティーで泥酔した蝶子の艶っぽく赤みを帯びた透けるような白い肌を目にした愛衣は、長年、心の奥底に抱いてきた不埒な感情を抑えきれなくなってしまい――!?