運命に乗ること降りること: 〜ニーバーの祈りに代えて〜
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前書き
“人間がこの世界に存在している『存在の在り方』と私たちが『運命』と呼ぶものは、密接に関係しています。
『運命』というものを考えるときに最も重要なことは、個人の運勢の良し悪しではなく、こうした人間存在の根本問題なのです。
『運命」とは何か?
この問いに対する答え方の一つとして、
『運命』とは人間と世界の存在の仕方そのものである。
という言い方が可能です。
昨今、『スピリチャリズム』という言葉とともに馴染みの増してきた精神世界の分野で出てくる『運命』は、割と個人的なものであったり、表面的なものであったりしているように思います。
人間の精神構造は、宇宙の次元構造と繋がっています。人間が『意識』として世界を観察していることがそのなによりの証拠です。
よって、最初にあげた問いに私は、こう答える。
『運命』とは人間そのものである。
私が本書で言いたかったのは、これなのです。”
抜粋:: 八木原宏明 “運命に乗ること降りること”。