クジラが見る夢 (impala e-books)
価格: ¥0
今は亡きジャック・マイヨールと過ごした幸福な日々。心に刻まれた、クジラとの遭遇。
1994年の春、ジャック・マイヨールはカリブ海の島にいた。映画『グラン・ブルー』主人公のモデルにして素潜りの世界記録樹立者は、いかにして水深105メートルに到ったのか。イルカに導かれて長い歳月を海で生きる彼の思想はどんなものか。そして野生のイルカやクジラと泳ぐ夢はかなうのか。すべてを確かめるため、ジャックと共に過ごした著者が贈る「幸福な日々」の記録。
高砂淳二、垂見健吾の写真と共に贈る、貴重な旅の記録。
【目次】
まえがき
Photo Album 1 Bimini and Stripe
第一章 バハマ沖
Photo Album 2 to the depth
第二章 サウス・ケイコス
Photo Album 3 in South Caicos
第三章 シルバー・バンク
Photo Album 4 on the boat
Photo Album 5 with the whales
【著者】
池澤夏樹
1945年北海道帯広市に生まれる。小学校から後は東京育ち。以後多くの旅を重ね、3年をギリシャで、10年を沖縄で、5年をフランスで過ごして、今は札幌在住。1987年『スティル・ライフ』で芥川賞を受賞。その後の作品に『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』『静かな大地』『キップをなくして』『カデナ』『アトミック・ボックス』など。自然と人間の関係について明晰な思索を重ね、数々の作品を生む。2014年末より「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」全30巻の刊行を開始。 http://www.impala.jp
【写真】
高砂淳二
自然写真家。1962年、宮城県石巻市生まれ。ダイビング専門誌の専属カメラマンを経て1989年に独立。海の中から生き物、風景まで、地球全体をフィールドに、自然全体の繋がりや人とのかかわり合いなどをテーマに撮影活動を行っている。著書は、月の光で現れる虹を捉えたハワイの写真集『night rainbow 〜祝福の虹』をはじめ、『Children of the Rainbow』、『虹の星』、エッセイ集『夜の虹の向こうへ』ほか多数。
http://junjitakasago.com/
垂見健吾
南方写真師。1948年長野県生まれ。桑沢デザイン研究所で学んだ後、写真家・山田修二氏に師事。文藝春秋写真部を経てフリーランスカメラマンとなる。1993年、東京と沖縄で開催した写真展「琉球人の肖像」で人物写真の新境地を開拓し、好評を博した。那覇在住。那覇と東京に事務所を持ち、東京、沖縄、日本各地から世界を舞台に写真撮影の旅を続けている。著書に『やさしいオキナワ』、『未来圏からの風』(共に共著)など。
http://www.taruken.com