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火曜クラブ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

価格: ¥882
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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安楽椅子探偵 ★★★★★
 様々な職種の人々が集まる中、一人ずつ自分だけが真相を知っている事件について話していき、残りの人がその真相を推理しあう、という安楽椅子探偵形式の推理小説。毎回、地味な村の老婦人ミス・マープルが正しい解答を出してしまいます。
 短編1つ1つがとても良く出来ていて、後のクリスティーの長編につながるようなアイデアがちりばめられています。
 登場人物が皆個性的で、話ごとに語り口が違っているのも魅力の1つで、『バンガロー事件』では特にそれが生きているように思います。
ミス マープルものを読むなら、火曜クラブを一番にお勧めします。 ★★★★★
ミス マープルものを読むなら、火曜クラブを一番にお勧めします。
ミス マープルの人間観察力を知ることができるからです。

ほかのミス マープル シリーズだと、なぜ、そんなにミス マープルがいろいろ想像できるかが、しっくりこないことがあるかもしれません。
火曜クラブを読んで、ミスマープルに親しくなっておけば、なるほどと思えるかもしれません。
アガサクリスティの作品の中でも、ベスト3にあげたいくらいです。

ps.
背表紙が、短編集になっているので、ミスマープルものであることがわかりにくいのが、ハヤカワ書房への要望です。
できれば、短編集、マープルと両方表示してほしいです。
やっぱり面白い☆ ★★★★★
久々に読み返しましたが、やはり面白い。
クリスティーの短編集では1、2を争う面白さだし、長編を合わせても好きな作品ベストテンに入ります。

マープルものとしては1番初めに書かれたものなので、執筆順に読みたい方はこの本からお読みになることをおすすめします。

13篇の収録作のうち、1章〜6章までは邦題にもなっている「火曜クラブ」篇。作家、画家、弁護士、牧師、スコットランド・ヤードの元長官、そして作家のおばが「毎週火曜の夜に集まって、世間には知られていないが、自分だけが真相を知っている事件の謎をお互いに解きあおう」と決めて、自分の体験を語り合う連作短編。

7章〜12章はこの続編で、退役陸軍大佐の家のディナー・パーティーが舞台。医者、人気女優と共に、大佐の友人であり招待されて滞在していたスコットランド・ヤード元長官の推薦で、ミス・マープルも招かれます。そしてここでも「謎解きゲーム」が始まります。

最後の13章は少し趣が変わり、セント・メアリ・ミードの村で起きた変死事件が扱われます。ヘイドック医師が出てくるところをみると、この作品だけは「牧師館の殺人」の後に書かれたものかもしれません。

文庫版の訳者さんもおっしゃっていますが、この作品集に使われたトリックや、人間関係などの設定が後に多く長編に使われているので、そういう意味でも必見です。また、「ディナー・パーティー」篇の中心人物であるバントリー大佐夫妻は「書斎の死体」でも主役級ですので、そちらを読む前にごらんになった方が良いかなと思います。

この本では、ほとんどの章が上述の通り登場人物の語りで進んでいきます。その語りにそれぞれの個性が反映されるのもこの作品の面白さのひとつです。主観ですが原書ではその違いが更に際立っていますので一見の価値あり。
ミス マープルものを読むなら、これを最初に ★★★★★
ミス マープルものを読むなら、火曜クラブを一番にお勧めします。
ミス マープルの人間観察力を知ることができるからです。

ほかのミス マープル シリーズだと、なぜ、そんなにミス マープルがいろいろ想像できるかが、しっくりこないことがあるかもしれません。
火曜クラブを読んで、ミスマープルに親しくなっておけば、なるほどと思えるかもしれません。
アガサクリスティの作品の中でも、ベスト3にあげたいくらいです。

ps.
背表紙が、短編集になっているので、ミスマープルものであることがわかりにくいのが、ハヤカワ書房への要望です。
できれば、短編集、マープルと両方表示してほしいです。
短編万歳! ★★★★★
ミス・マープルと甥のレイモンドを中心に様々な職業の人たちが
集い昔の事件を語り合う「火曜クラブ」。
短編13編がそれぞれ特色のある興味深い事件ばかりです。
クリスティーは長編もおもしろいですが
短編もなかなか捨てたものではありません。
夜の読書にピッタリです。
ネタばれするのであまり詳しくは書きませんが、
私が特に気に入ったのは、
不思議な血痕の原因をさぐる「舗道の血痕」、
旅行先で突然起こった1人の老婆の死の真相を描いた「2人の老婆」、
妻殺しの完全犯罪を見事に解決する「クリスマスの悲劇」など、
どれをとってもミステリーファンにはたまらないモノばかりです。
おススメします。