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カリフォルニアの炎 (角川文庫)

価格: ¥1,000
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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奥行きが深い ★★★★☆
一件の火災事故から、
火災保険詐欺、殺人、そしてその裏にある大きな陰謀へと
どんどん物語の奥行きが深まっていきます。

炎の描写や登場人物たちの生い立ちなど、
全編を通じあらゆる出来事が、目の前で起きているかのように
緻密に生き生きと描かれています。

ミステリーのプロットも良いですが、
作者(もしくは翻訳者?)の類まれな表現力が一段と
この本を面白くしているように感じました。


結末に向けた怒涛の展開は迫力あるものでしたが、
もう少しボリュームがあっても良かったかなと思い、
1つだけ☆を減点しました。
非常に楽しめる娯楽作品だと思います ★★★★☆
まったく知らない作家さんですが、初めて読んでびっくりしてます。何より、ミステリーなのにサイエンスのにおいがちょっとして、意外なほど楽しめました。もともとSFも好きなので、こういう作品に会うと、うれしくなります。
読み進むうちに、話が思っても見なかった方向に激しくシフトチェンジしていくのがスリリング。ちょっと盛りだくさん過ぎて、落としどころがどこなのか、少々不安になりましたが、まあ、納得のできるラストで、満喫できました。一人の旅行などに持っていくと、空いた時間がまったく無駄にならず、幸せな時を過ごせると思います。
お勧め。
ニール・ケアリーシリーズを読んだら次はこれ ★★★★☆
青春ハードボイルドミステリー(?)のニール・ケアリーシリーズで有名なドン・ウィンズロウの作品。
ノン・シリーズ(たぶん)で、保険会社の調査員が主人公。
警察が失火と断定した火災に不審を感じた主人公は、独自の調査で、放火の可能性を感じ取る。調査を進めるうち、自分の過去と向き合うことに。
明らかに放火だという証拠が次々と出てくるのに、放火の疑いのある火災保険の受取人、警察、さらには身内のはずの保険会社からも妨害を受け、孤立無援の状態に。
孤軍奮闘する主人公はまさにハードボイルドで、仕掛けられた謎もうまく最後につながるので、読み応え十分な作品に仕上がっている。

「歓喜の島」で見せたアバンギャルドすぎる文体(過去形を使わない)も、ほどよくまろやかに緩和されて、かなり読みやすくなった。

途中で延々と続くマニアックな「火災講座」にはちょっと閉口したが、ニール・ケアリーシリーズを読んで、ウィンズロウのほかの本を探している人には、お勧めできる1冊だ。
二ールの次に押します ★★★★★
この作者の翻訳されている作品は全て読んでいますが、個人的には「ニール・ケアリーシリーズ」以外では、この「カリフォルニアの炎」が一押しです。
保険査定人である主人公ジャックをはじめ、キャラクターの個性が一貫しているし、納得できるだけのエピソードや火事や保険に関する細部が盛り込まれています。
犯罪小説としてはスピーディで明るめタッチ。
だけど、ちょっと切ない小説です。
値段以外は○ ★★★★☆
 カリフォルニアの火災査定人、ジャック・ウェイドがある豪邸での
火災調査をきっかけに、巨大な陰謀に巻き込まれていくお話。
 
 ウィンズロウの本に共通していることだけど、出てくる人物がみん
な腹黒い(笑)。最初から本当のことを言っているのは、主人公とヒ
ロインだけなのではないかと思わせられる。もちろん、それが後のど
んでん返しにつながっていくわけで、意味もなく腹黒い人間を登場さ
せているわけではないはずだ。私は息つく間もない展開の速さがこの
作者のすごさの一つだと思うのだが、今作でもそれは健在。特に解決
に向かっていく後半部分の展開にはやはり引き込まれた。楽しめる内
容だと思う。ただ1000円という値段は、正直ちょっと高いです。
 
 もう一つ、ウィンズロウが描く主人公は、孤独を愛する人間が多い
ように思う。ニール・ケアリーシリーズもそうだし、『歓喜の島』の
主人公ウォルター・ウィザースもそうだ。今作のジャックも類にもれ
ない。これは作者自身の投影なのか…相当変わった人らしいし。