小室さん、「Self Control」してくださいね。
★★★★★
私は20年以上前に小室哲哉の音楽を知った。
TKと呼ばれていた頃は、なんかちょっと・・・という理由で
離れていたのが(TMの曲は時々聴いていた)
当時にただ1曲心を打ったれたのは、この本の中に出てきた
検事さんと同じく「I BELIEVE」。
最近になって当時の曲を聴いている。globeとか。
彼の罪は重い。
しかし、
もしも小室さんと同じくらいの大金を持ってしまったら
と考える事がある。きっと私だって暴走してしまうに違いない。
逮捕から裁判、判決までも書かれているが
注目すべきは今までやってきた音楽、これからの音楽、
他のアーティストの楽曲の分析や
「なるほど〜〜〜」と思える事が多く書いてあった。
色んな視点から音楽について語っている。
まさに、タイトル通りだ。
作曲をしている人には是非読んで欲しいと思った。
所々の例えが、作詞家としての側面も見せてくれていて
「小室節な文章」で、らしいなぁと思った。
いかにも彼らしい文章を書いていたのだ。
歌詞について言及していたところで
TM NETWORKの「金曜日のライオン」の歌詞も
記述してあった。
あの歌詞は、心に深く残っている。
TMNが終了したときの、東京ドーム1日目のライブで
私が1曲目の「金曜日のライオン」から号泣してしまったのは
あの1節があったからだ。
復帰第1弾の楽曲がオリコン1位になった事は
非常に嬉しい事だった。今も様々なアーティストに
曲を提供していて、安心している。
でも、小室さんが再び暴走しない為にも
「懲役3年、執行猶予5年」という判決が
「小室哲哉に下った」という事を忘れずにいるつもりだ。
TVで逮捕劇を見た時、「刑務所に入ったら小室さんきっと死んじゃうよ!」と思った。
今後も過去の名曲に越える名曲
(本の中ではハードルが高いと記されていたが)を
リリースして欲しいと願っている。
プロ音楽家の間で語られているエピソードもふんだんに書かれていて興味深い
★★★★☆
小室氏の事件そのものは残念なことだ。この本は事件に至る経緯と、事件後の心境を率直に語っている本であるが、事件関連の事だけでなく、音楽界の裏話や、プロ音楽家の間で語られているエピソードもふんだんに書かれていて興味深く読まさせてもらった。本の中で、同じCDでもプレス工場によって音が違うこと、またその音の違いにより地方により売れ行きが違うという記述は、なるほどと思った。プレスのロットによっても音の違いかあるそうだ。
やっぱり小室さんを真面目に応援してる人沢山いるんですね☆
★★★★★
自分も中学のTM Network時代に一番はまり、プロデューサー時代の曲も好きでした。
他の方のレビューを読んで、ああ、同じ気持ちだなぁとか思いました。
やはり小室さんの曲、詞は特別です。
書くのはちょっと恥ずかしいですが、思春期や青春時代にそれらの曲が寄り添ってくれたのは、
とてもラッキーだったと思います。(小室みつ子さんの詞も大好きでした、そういえば中学時代の夢は
小室みつ子さんに憧れて作詞家(笑))
曲や詞やボーカルや製作過程についての考えや事実は、前から知りたかったので、良かったです。
ただ悪気はないのだろうが、本の中で元恋人トモちゃんへの思いやりというか気配りがないのが、
ちょっと気になりました・・・人として、ね。小室さん、好きなだけに残念です。
二人の間であった二人にしか分からない事があるのかもだが・・・
また、小室さんは純粋に音楽やエンタテイメントを追求してビッグになったのに、
純粋さ故に盲目になってしまい、大きな流れに巻かれてしまい、
色々な邪なお金目当ての人に狙われてしまったのは、ファンとしては切ないという
言葉では足りない感じです。でも、この経験すらも素敵な音楽に昇華してくれればなと、
すばらしい曲達を待っています。焦ったり、無理して量産しなくてもいいから。
良いもの作ってほしいです。で、日本だけでなく世界でも知ってほしいです。
TMファンとか小室ファンとかって、批判するとこはするし、肯定するとこはする、って感じで、
いいですよね。すごく真面目に応援してる感じがする。
一部の人が勘違いしてる、ただの消費される流行ではなかったんだって、思います。
本人による小室サウンド(死語)の解説本
★★★★★
氏の犯罪については充分過ぎるほど議論されているので
私は述べないし必要ないと思っている。
この本には彼の音楽に携わる姿勢、スタンスが良く描かれている。
LoveTrainの冒頭のSEの話、ボーカル論、CDの工場によるプレスの違い
コンサートのマイクを使った演出等、
非常に興味深い。
忙しいときには聞けなかったであろう自らの解説本だ。
これを通じて、ああやはり音楽の天才なんだ、努力の天才なんだ、
というのが読後感でした。
報道と真実のギャップ
★★★★★
僕はTM NETWORK時代の神がかった楽曲と
プロデューサー時代のヒット曲は別人が作ったように感じていました。
今回この本を読んでその謎が解けました。
やはりある意味別人だったことが書かれています。
また事件についてですが報道で伝えられているのとはまったく違う印象です。
例えば逮捕時のユニクロのガンダムTシャツとスイートルームのギャップを
お金が無いのに見栄を張る哀れな姿として報道されていましたが、
それはたまたまであって、そこを誇張して演出するワイドショーのプロレベルに
小室氏自身が冷静に舌を巻いている部分など、
やはり何事も両者の言い分を聞かないとわからないものだなと思いました。
少なくとも彼の「浪費」は彼の視点から見ると全てが音楽活動に対する「投資」だったようです。
この本に書かれていることが全て真実なら本当にメディアの報道というのは
いい加減であることに気づかされると同時に、
いかにその偏った情報や噂に基づいて我々が日常を判断しているかがわかります。
また後半には「ヒット曲」を作るノウハウが少しだけ紹介されています。
そこでボーカリストを選ぶ基準は「声質」だけだと言い切ります。
keikoも声だけ聞いて即決したそうです。場合によれば挨拶だけで十分であると。
プロの声を持っているかどうかをシビアに自己判定する方法も書かれています。
歌手志望で勇気と覚悟がある方なら一度試して見てはいかがでしょう。
今後の小室哲哉の音楽活動を楽しみにしています。