やきものと茶の湯 -日本人の特権ー(改訂版)
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茶の湯、そして茶の湯のやきものに興味を持ってから10年がたち、それまで経験した事柄やそこから得た知識を、ぜひ他の人にも知ってもらいたいと思うようになった。実際、多くの茶の湯のやきものを手に入れ、それらを使うことにより感じたことや、美濃を中心とした窯業地を何度となく訪れた経験から、やきものと茶の湯に関してかなり広範囲に論じることができたつもりである。そもそも、やきものとか茶の湯(茶道)というとなにやら堅苦しい感じがするが、もともとそれらは日本の文化であり、かじってみればそんなに堅苦しくはなく、とても楽しい世界である。そしてそれらに接することが出来るのはまさに日本人の特権だと思う。この機会に、是非みなさんにこの世界を知っていただきたいと思います(ちなみに印刷版の方は、2005年7月、日本図書館協会選定図書に指定されました)。
(kindle初版版には写真が全くありませんでしたので、今回、写真を載せ、改訂版といたしました)
目 次
はじめに
1.やきもの栽培
2.やきものと茶碗
3.茶の湯の両輪
4.美濃焼を求めて(1) 多治見
5.利休・織部の死について
6.美濃焼を求めて(2) 土岐・可児
7.茶の湯の魅力
8.美濃焼を求めて(3) 東京・小金井
9.薩摩焼を訪ねて 鹿児島県東市来町・美山
10.唐津大井戸茶碗
11.やきものの魅力
12.やきもの道
13.茶道について
14.現代美濃焼から見た日本の世相
15.やきものの出来と作者名
16.古唐津
17.桃山志野茶碗
18.非陶芸家の茶碗
19.豊蔵と唐九郎
20.長次郎楽茶碗と利休
おわりに
(著者プロフィール)
公益社団法人 日本陶磁協会会員
茶道茶名取得