インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ホロコーストからガザへ パレスチナの政治経済学

価格: ¥2,730
カテゴリ: 単行本
ブランド: 青土社
Amazon.co.jpで確認
【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:サラ・ロイ/著 岡真理/編訳 小田切拓/編訳 早尾貴紀/編訳 出版社名:青土社 発行年月:2009年11月 関連キーワード:ホロコ-スト カラ ガザ エ パレスチナ ノ セイジ ケイザイガク ほろこ-すと から がざ え ぱれすちな の せいじ けいざいがく、 セイドシヤ セイドシヤ 3978 せいどしや せいどしや 3978、 セイドシヤ セイドシヤ 3978 せいどしや せいどしや 3978 「パレスチナ問題」を経済学的に分析し、世界的に注目される著者が明らかにするイスラエルの占領実態と国際社会の援助の行方。ホロコースト生存者の娘という出自から問う、人間の記憶と倫理への思考。 ガザ地区とパレスチナの概要およびサラ・ロイの仕事もしガザが陥落すれば…ガザ以前、ガザ以後-イスラエル‐パレスチナ問題の新たな現実を検証する「対テロ戦争」と二つの回廊ホロコーストからパレスチナ‐イスラエル問題へ“新しい普遍性”を求めて-ポスト
ガザの危機を冷静に科学的に告発する良書 ★★★★★
『世界』2010年1月号でもインタビューが掲載された、自らはホロコーストの犠牲者の娘であるにもかかわらず、ハーバードの中東研究者として、ガザのパレスチナ人の苦境を数字をあげて経済学的に分析した著者の講演などをまとめた本。ガザについても、これだけ詳しい本は他にないのではないか。
 といっても、冷たい学究ではなく、豊富な現地情報やエピソードを交えて、イスラエルや米国、EUの論理の矛盾を筋立てて批判した本である。感情的なイスラエル批判やパレスチナ支持の本と違い、論理的な分析であるがゆえに、よけいにイスラエルの占領システムの構築が容赦なく着々と進んでいることが伝わってくる。
 実はオスロ合意自体が、イスラエルが米国やEUによる制止もなく、イスラエルによる占領の強化を可能にする面を持っていて、さらにパレスチナ社会を分断、破壊し、持続も維持も不可能にしていく残酷な過程が、著者独自の視点「De-development」(反開発)によって分析されている。
 基本的に講演集なので、一冊の本としてのまとまりは完璧でないが、この著者の主著『ガザ回廊』が日本語で読めないなかで、その研究の紹介として十分すぎる、いい本で、もちろん、この本で著者の観点や分析は十分に紹介されている。
 イスラエルによるガザ支援船襲撃の背景を考えるにも、日本語で読める貴重な一冊である。