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パレスチナ新版 (岩波新書)

価格: ¥861
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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パレスチナ視点でのパレスチナ問題 ★★★☆☆
主にパレスチナ側の視点で書かれている著作である。
現地取材等を通じてパレスチナ問題を追ってきたジャーナリストによるものであるため、リアルで且つ説得力のある内容になっている。
一方、冒頭にも書いたように、本書の視点は飽く迄もパレスチナ側にあることには注意が必要である。対するイスラエルの政治・社会・思想的な背景・経緯を理解することなく本書を読んだ場合、パレスチナ問題が何故斯くも複雑で解決が困難であるかの理解・認識を誤る危険があるように感じた。是非、臼杵陽著のイスラエル (岩波新書)と併読されることを薦めたい。
イスラエルよりはわかりやすい ★★★★★
イスラエルによって、追い出された地域、人々の話なので、イスラエルそのものよりは分かりやすい。

イスラエルが、ジュネーブ条約(占領者は現状変更を禁止)に違反しているかどうかというのが政治的な剣が峰だということが分かった。
また、「ユダヤ人に特有の遺伝子はない。一番近い遺伝子配列の傾向を持っているのはパレスチナ人」という報告は興味深い。
著名なフォトジャーナリストの著書です。 ★★★★★
広河さんのお名前を初めて拝見したのは8年前の朝日新聞の私の視点だったと思います。
イスラエル軍のパレスチナテロリスト掃討攻撃でガザ空港やパレスチナの公共施設が破壊されたのを哀傷のこもった文章で書かれていました。
イスラエルとパレスチナの事は宗教的イデオロギーの対立で私の様な凡人には収拾不可能で対岸の火事の感が正直有ったのですが、前述の広河さんの投稿が余りに真摯に問題提起されてらっしゃるので87年度版のパレスチナを手にし、この本も読みました。
ローマ帝国に統治されたが約束の地に戻って来るというシオニズムという思想、
土地や家屋を奪われたパレスチナ人民、容認した国際社会、とりわけ米国。その米国から輸出される銃や兵器で殺されるパレスチナの子供達。
一人でも多くの人に理解と関心を持って欲しいです。




裏表の現実があることをひとつ知った ★★★★☆
出会いは大学2年に取った「中東文化論」の授業。
課題図書として出されたものの、絶版となっていたことから十分な冊数がなく、課題図書は「十戒(堀田和成 著)」に変更になった。
担当教授との談話で、「見つけたら買って読んでおく価値がある」といわれ、購入。
★“ヨーロッパのユダヤ人が、ヒトラーの政策を機にパレスチナ地方へ本格入植開始。その際、ユダヤ人地区も破壊し、ユダヤ教寺院シナゴーグも破壊していた。”;
★入植は、パレスチナへの移住をすすめるユダヤ人と、ドイツの政策を進めるためのツールとしてユダヤ迫害をりようしたいナチスとの間でGive&Takeで進められた。
Give&Takeとは、入植者リストには、入植後役に立つ有識者や富裕層が意図的に選ばれ、経済的負担となるユダヤ人をナチスに渡すこと。
★この背景から、アイヒマンの裁判での言葉“私はユダヤ人を救った”との内容がある;

など、裏表の現実があることをひとつ知った影響あった一書です。
新版は、新しい情報に基づいたものですが、非常にお薦めです。
現地を知る人間の貴重な論説 ★★★★☆
イラク戦争の陰に隠れてあまり報道されなくなってしまったパレスチナ問題。
イスラエルとパレスチナの対立はすでに報道の価値もないほどに日常化してしまった。

著者はイスラエル・パレスチナ双方に人脈もあり、訪問経験も豊富なジャーナリストである。
現地の事情も知らず、報道を読み解いただけの文章にはない力強さがある。
聖書時代の歴史から紐解き、第2次大戦、イスラエル建国、中東戦争、インティファーダの時代と丁寧にその紛争の過程を追っていく。イスラエル・パレスチナ紛争の理解には統治の歴史への理解が不可欠であるが、著者は十分に背景を理解し、イスラエル・パレスチナ双方の主張に耳を傾ける態度を持っているのは好感が持てる。

また、イスラエル・パレスチナの政治についても深い造詣を有している。
それは現場を見てきた人間にしか持ち得ない生々しさを持って迫ってくる。
著者は基本的にはパレスチナに理解を有することは本文からも明白である。だからといってイスラエルを全面否定しない。イスラエルの主張にも首肯すべき点はあるし、すでに建国して50年以上たったイスラエルを今更否定しても問題解決になんらの意義も有しない。

これからどのように共存を図っていくか。
その答えはますます見えなくなってきている