ちょっと安易すぎではないですか…?
★★☆☆☆
主人公の少年は芸大を目指す浪人生。
ある朝、電車で一目ぼれした女性が、
精神を病んで入院している父の主治医と知る…
というところから物語は始まります。
二人は紆余曲折を乗り越え、幸せを目指しますが…
結末は思わぬ方向へ。
でも、ちょっと、この結末、安易すぎやしませんか?
あまりにもざっくりしていてがっかりしたので、
残念ながら☆2つです。
女性は…もっと強いでしょう?
病んでる方にはおすすめできません…
★☆☆☆☆
少し精神的に疲れていた時に、何か気持ちが明るくなる小説を!と思い選んだ作品でした。
映画化する前から気にはなってたんですが、まさかこんな暗い内容でこんな結末が待ってるとは…。
これは私自身の問題ですが読んだ時の自分の精神状態と登場人物(主人公の父等)を重ねてしまって明るい気持ちになるどころか、余計に暗くなってしまって…。
物語にぐんぐん引き込まれるだけに、最後の結末はあまりにも呆気なさ過ぎて後味が悪く、期待外れな作品でした。
壊れやすいもの
★★☆☆☆
予備高生である主人公は、清冽で、凛としたたたずまいに満ちている横顔を持つひとに一目惚れをしていく。凡庸に徹する中にも、瑞々しさを感じ取ることが可能です。拭いきれない喪失感を抱きながらも前進しようとする強さを感じ取ることができます。
「ひとりの人間が死ぬたびごとに、ひとつの世界が滅んでゆく。」
降水確率↑
★★☆☆☆
気持ちの中に、いつも雨雲を抱えているみたいな登場人物たち。
深いようでいて案外浅瀬の水で、何かにひっかかって身動きできなくなった、切ない葉っぱの小舟。
気になるより、こんなもんかなぁといったラストでした。
村上龍の解説の方が面白い!と思っちゃいました。
オヤジになったなー
★★★☆☆
「天使の梯子」を先に読み、切ない心理描写が好きで、「天使の卵を読んでなければ分からない」というレビューを
見たので、順番は逆になりましたが、この本を手にしてみました。
こちらの本では、浪人時代の何物でもない自分への焦燥感を懐かしいと思い、次回作と変わらない全体に漂う切なさを
堪能したりしたのですが、十代の一途な気持ちに入り込めない自分をオヤジになったなーと感じてしまいました。
娘に読ませてみようかな?
ラストは、切なさや喪失感を表現するにはこれがベストなのかもしれませんが、あまりにあっさりとした終わりで、
次回作の「天使の梯子」への伏線だったのか?と勘ぐってしまいました。