インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ヘヴンリー・ブルー (集英社文庫)

価格: ¥480
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
Amazon.co.jpで確認
作者の都合のみで出された「商品」? ★☆☆☆☆
この「商品」は、元々映画「天使の卵」公開に併せて出版されたもので、
内容的には「天使の卵」「天使の梯子」の補完的なものに過ぎない。
そのため単行本の方のレビューでも文章量の少なさや既知的な内容の薄さ、
そして1,200円という割高感で評価は決して高くは無い。

正直、あまりの薄さにこれ単体での文庫化はありえないと思っていたが、
何と某SNSで書いたという「日記」を収録、ページを水増ししての刊行となった。

これが例えば書き下ろしや、これまで収録されなかった雑誌コラム等の商業的文章ならまだマシだろう。
だが、元々不特定多数に読ませるためのものでない日記を、しかもこの「商品」を執筆時の「事情」を説明するためのものを、わざわざ編集し収録した作者・村山由佳の意図を考えずにはいられない。
そして実際の内容も、鴨川を離れ東京で暮らしはじめた頃で、ちょうど「ダブルファンタジー」とシンクロするもの。
果たして村山由佳は、単なる言い訳の為にこれを出したのではなかろうか?

そういう考えを持ったため、元々の内容以上に厳しい評価となった。
目覚める直前の作品。 ★★★★☆
私は、筆者のデビュー作『天使の卵』よりも、
続編である『天使の梯子』の方に思い入れを持っています。

なので、単行本で出た当初は、
続編になりきれない続編を書かれる事に、
激しい憤りを感じていました。

しかし、です。

筆者が新境地を開いた、『ダブル・ファンタジー』の
薄暗く、でも女性なら誰もが持ちうる情念を、
この作品から垣間見る事が出来る。

筆者の作品の女性は、女性の理想系であっても、
決して現実の女性には相容れない、清潔なヒロイン達でした。
それが、『夏姫』しかり、どんどん現実に生きる女性になっていきます。

そういった意味で読むと、感慨深い作品です。

難点は、これは結局アナザーストーリーであり、
『天使の卵』『天使の梯子』のいずれかを読まないことには
話の流れが読み手に分りづらくなることだと・・・・。

そういった意味で、ちょっと勿体無い作品でした。
天使シリーズのエッセンス ★★★★☆
「天使の卵」のアナザー・ストーリーと言う位置づけになっていますが、要は、「天使の卵」「天使の梯子」を通して、夏姫の目から見た物語になっています。
それと、映画「天使の卵」とのコラボになっていると言うことで、この「ヘヴンリー・ストーリー」及び映画「天使の卵」完成に至るまでの作者の日記が、「メイキング・エッセイ」と銘打たれて併載されています。

小説の中身については、天使シリーズの両作品のダイジェスト版的な内容で、これを読めばほぼこのシリーズで語られたことが解る作りになっています。
更には、映画で歩太がスケッチしていたデッサン画が挿入されており、心を和ませてくれます。

日記の方は、多忙な作者と愛猫もみじの愉快な同居生活が楽しめます。