正体というならFCシステムの構築過程にもふれないと・・・
★☆☆☆☆
イヤなら加盟から離脱すればよいだけのこと。
たいていの大会社に共通しているのは、
すり寄る弱小会社から収奪する仕組みをきちんと構築していること。
むしろ、それが確立された過程を分析して紹介するべきではないか。
日本なら財閥、欧米なら戦前の大規模多国籍企業、
経営史に学べば、FCや直営の何たるかはすぐにわかる。
蟹工船ほどではないにせよ、
平和ボケした日本人の心に突き刺さる史実は数知れない。
問題は、現在の義務教育のカリキュラムに
簿記、青色申告を含む確定申告、民法、商法など、
ビジネスの基本がほとんど盛り込まれておらず、
公務員になるためだけの内容しかないこと、これにある。
そういうわけで加盟店の悲劇があとをたたない。
お気の毒な事例が随所に紹介されているが、
ビジネスの基礎さえわかっていれば避けることができた内容が多い。
最後に、これを読んだあとでは、おでんを食べる気になれません。
正体と言うほどではない
★★★★★
フランチャイズビジネスでは常に問題視されていたロイヤリティーを
負のベクトル強めに解釈してみただけの本でした。
オーナー側の浅慮が目立ち、セブンイレブンは特に詐欺的行為を
しているわけではないことが逆に強調される。
ラストでは労基法に引っかかるような操業をしている工場の体験記を
掲載しているが、どこの食品工業も似たようなモノである。
むしろ、食品を扱う工場としてキチンとSOPを遵守させているあたり、
実にまっとうな食品工場といえよう。
もっと劣悪な環境で食品を下ろしている工場なんてざらにある。
この本は結局、セブンイレブンがまともであることを証明して
しまっているだけの、婉曲的な応援本といえよう。
頑張れセブンイレブン
amazonで買おう
★★★★★
これを読んだら「いい気分」なんていってられない。
鈴木一家の詐欺まがい商法とそれに苦しむオーナー一家。壮絶な裁判闘争。
本部に搾取されたあげく路頭に迷ったオーナーや、元社員は、
「オレンジの看板を見ただけで気持ち悪くなる」そうな。
大スポンサーたるセブンイレブン批判はNGであり、書店で買うのは難しいと思うので、
amazonで購入しましょう。
ピンハネ?の疑いがある契約を結んでいるようです。
★★★★★
確かネットで紹介されていて、年末の京都旅行中に買いました。
「コンビニ経営は儲からない」という話はよく聞いていたんですが、その理由がよくわかりました。
実店舗を経営する個人事業主から不当に利益を上げている疑いがあるようです。
ロスチャージと呼ばれる、売れてない商品に対してもロイヤリティーを取ったり、各店舗に並ぶ商品の仕入れを代行しているはずが、実際に支払う金額より多くの額を個人事業主に請求(ピンハネですよね)していたり・・・
これらの問題は現在訴訟中でもあるので、この本の評価は慎重に行う必要があると思います。
判決の要旨はネットでも拾えると思うので、この本を読まれた後には是非一読することをお勧めします。
なるほど本部だけが儲かり続けるわけですね
★★★★★
天下のセブンイレブンの「正体」についての本ですか、ということで買ってみましたが、読んでびっくり、他のレビューにもありますが、セブンイレブン本部がやっていることはやくざと同じです。
ピンハネはするわ、賞味期限切れの廃棄分の仕入はすべて末端のオーナーに被らせるわ、自分達は絶対に損をしないようなシステムの上にあぐらをかいて大威張りなのがセブンイレブン本部なのです。
末端の店舗オーナーに対しても、また、商品の仕入れ先の取引業者との間でも、誠実な心の通ったやりとりや話し合いなどが全く持たれておらず、高圧的で一方的な、自分達の利益優先の運営をしてきたであろう証拠が書かれています。
「お互いが協力し合って一緒に成長・発展していこう」といった、まともな人間の間ではごく普通の考え方は、今後もセブンイレブン本部には生まれそうもありません。
おそらくセブンイレブン本部は、できそこないの小役人みたいな連中でいっぱいなんじゃないでしょうか。ことなかれ主義の我利我利亡者の塊がセブンイレブン本部なのではないかとまで思えてきます。
セブンイレブンで買い物をするたびに、いつまでこの店が存続するだろうか…と考えるようになりました。
セブンイレブンという企業が「本当にどうしようもない会社なのだ」ということがよくわかる本です。