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ジェンダー (図解雑学)

価格: ¥1,365
カテゴリ: 単行本
ブランド: ナツメ社
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別の書き方はなかったか ★★★☆☆
 私自身「性別分業の固定化」にははっきり反対の立場をとっている人間で、本書とそれほど意見を異にするわけではありません。けれども、いや、だからこそ、こうした「お手軽」系の入門書ぐらいはもう少し中立的な立場から書けなかったものか、と思ってしまいます。「ジェンダー」は現実には論争ただなかの事柄であり、その実情を踏まえれば入門書の書き手に「責任」というものがあるでしょう。もちろん完全な不偏不党は幻想だとしても、性別分業論者や「父性・母性の復権」論、「脳の性差」論といった、反対の立場の主張に相応の目配せをした記述はできたはずです。「ジェンダーフリー」派の意見だけをあたかも定説のように書くというのは、論争の成立をまるで認めていないと言わんばかりです(編集部による執筆者の選定に問題があったのでは?)。歴史認識論争などにも言えることですが、こういう姿勢が独善的な印象を強くし、結果的に離反者を続々と出すことにつながりはしないか、気にかかるところです。
左よりの入門書 ★★★★☆

ジェンダー問題を考える上での入門書的な本。あらゆる問題を扱っており、しかも平易に書いてあり、図表も多い。つまり読みやすい。しかし注意しなければならないのは、必ずしも中立的な立場から書かれているわけではないので、ここに書かれていることの全てが正しいと理解しない方が良いと思われる。時には、刺激的な文章も登場する。少し本文から引用してみたい「どこかの誰かがでっち上げた『らしさ』なんかに尻尾を振る必要はない。それが秩序を乱すとか身勝手だとか言い立てる、真の意味での身勝手な人達には、勝手にいわせておけばいい。」、p218。少々乱暴な言い回しではあるまいか。この引用だけではフェアーなレビューにはならないのでなるほどと思わされた点も引用して紹介したい。男女混合名簿に対する批判への回答にはうならさせられた。「仮に、白人が先・有色人種は後という名簿があったら、差別と無関係とはとてもいえないだろう。」、p42。確かにその通りだと思う。中学生のときは問題とも思わなかったが、いまになれば違和感を覚える。
 このような調子で色々な問題を紹介してくれる。一読後、世の中に対する、見方が少なからず変わったように思う。
学校の塀の中からの視点。 ★★☆☆☆
どうしても、ジェンダー論には納得がいかない。
男女平等という概念自体は素晴らしいのに、主張がどうしてこう偏るのか。

夫婦は「パートナー」ではない。それ以上のものだ。
例えば、片方が病気で寝たきりでも、立派な夫婦なのだ。
「機能するか、しないか」は結婚生活においては全く関係ない。

「配偶者に機能を求める姿勢」こそが、不幸と不満の源泉。
 異性に「機能」を求める輩は、自らの機能低下と共に、配偶者からいずれ捨てられるだろう。
 ゆえに女性学は、バツイチやハイミス、男やもめの集合体だ。

こういう本の筆者群の多くは大学の教授。
学校で育ち、卒業しても「学校の塀の中」で過ごしている。
「持論」を一度持つと、それを補強する本や理論に囲まれて暮らす。
そして実社会とはそれと気が付かずに、感覚がずれていく。

「教授」という立場は、「遠洋漁業に出た夫を待つ妻」よりも特殊で数が少ないのだ。
自分達が「特殊で有利な立場」にいることを良く自覚して、
「夫が遠洋漁業や出稼ぎに出た中、子育てをしている妻達」に不利な世の中にならないよう、
良く良く考えて欲しい。時にジェンダー論は「都市部の学者の横暴」と感じられる。

日本地図を良く見て欲しい。線路が通っている街の方が、むしろ少数派なのだ。
都市部以外では男性ですら求職率も低く、就職が難しく、出稼ぎとなっている地域も多い。
立場や地域や年齢の違う人々、離島の人々のライフプランをも精緻に描けなければ、
大学の塀の中だけの「学生向けの机上の空論」と終わるだろう。

これからの学生達に期待!と思いつつ読了した一冊。

【追記】
ジェンダーを「性差」とする誤訳が載っているので、注意されたい。
「差」としてしまうと、ジェンダーロールは「差の役割」となり、
「ジェンダーディファレンス」は「差の差」となっておかしくなる。

興味のある方は、よくある日本の英和辞典の誤記と、「英英辞典」の"gender"の記述も比べられたい。
日本の学者が「誤記の連鎖」をしていることが分かります。
ジェンダーは学問的に成立するのか?(;'Д`)ハァハァ ★★★★★
(;'Д`)ハァハァ ジェンダーって言葉をよく耳にするが
それは学問として成立するのだらうか?
そういう疑問から端を発し、この書物に出会えたのを
幸運に思う・・。
ジェンダーという 学問としては成り立たなさそうな
テーマでありながら系統立っており
学問として学べる余地のある・・・
そんなジェンダー論を分かりやすく学ぶことができた
その意味では感謝したい。
よくある概説モノかとおもったら・・、すごい! ★★★★★
最近よく、ジェンダーって言葉を耳にするのですが、日本語でなんなの?っていう素朴な疑問から学問の内容すら知らず書店で手にしたところ、まず自分の知らなかったこと、言い換えれば問題にも感じてなかったことが、ちゃんと系統立てて(私見ですが・・)研究されていることにビックリ!それと、ジェンダーという分野への世の中(私を含む)の認識があまりに低かったのだと感じました。(書店ですぐに買おうかと思いましたが、ギフト券を思い出し、ここで購入しました) 本としてもまったくの素人の私が読んでも非常に分かりやすくかかれており、かといって読者へ極端に迎合したものでもなく、特に6章の「多様な性の世界」は興味深かったです! 自分の子供への接し方にもちょっと影響を与えられ、良い本に巡り会えたな~と思う本でした。