そのためにあまりバンド全体としては顧みられなくなってるのが可哀想な気もする。
どうしても、どこを見ても、どこから話を引っ張っても「あのビョークがいた」が文頭に付いてしまう。
彼女がいなければ良くあるインディバンドなのかって言うと、そうでもないと思うのだけれど。
で、そのビョーク界隈では個人的にはこのころからsugarcubes"today,tomorrow"あたりまでがジョークも演奏レベル的にもスリリングで一番好きな時期。
実存主義のテーマで揺れるアイナーとビョークのせめぎ合い、そんな悪く無いと思うんだけどなあ。
まあ個人的にソロになってしまってからのビョークにあまり興味わかないニンゲンなので、
ちょっとあまのじゃくになっているだけかもしれませんが・・・。

ビョークがシュガーキューブスの前に在籍していたポストパンクバンド。
今のポップなビョークとはかけはなれた呪術的でアバンギャルドなサウンド。
ビョークの叫び声。
最近ソロよりＫＵＫＬの方が好きになってきた。

本作品は1986年にリリースされたKukl（ククル）のセカンド・アルバムであり、ラスト・アルバムでもあります。
メンバーの中心はこの後シュガーキューブスを結成するアイナーと現在ソロで大活躍しているビョークであり、彼女自身もククルの解散は相当なショックだったようで暫くは泣いて過ごしたほど一生懸命に活動していたとのこと。

1stを継承するポスト・パンク系のサウンドは今のビョークからは想像もつかないアバンギャルドな音です。