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価格: ¥960
カテゴリ: CD
ブランド: Ojc
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円熟期の“若さ” ★★★★☆
art pepper:78年12月録音。彼の復帰間もなくの作品として知られるもの。

ベーシックなワン・ホーン・カルテット。1曲のみ打楽器がサポート的に加わる他は、全てこの4人で行われる。実は私は、正直リーダーよりもバッキングの3者…stan cowell、cecil mcbee、roy haynes…の仕事に対する興味で聴いた。

スタンダードが3曲取り上げられている。
他のpepper自作も昔ながらのオーソドックスなバップのフォームに即している。cowellはしばらく続いたstrata-eastでの仕事に一段落つけた頃。どれも終始安定している。元々安定感と切れ味が同居し、楽曲/アドリブのバランス等を予め掌握した上での演奏にのぞむ型のピアニストであり、良くも悪くも外れはない。

ここでも安定しすぎのきらいはあるが、しかし聴き進むにつれバッキングの自在さと実に手堅いソロに聴き入ってしまう。haynesのスティック・ワークも期待を裏切らない。

私は基本的に50年代のpepperが好きだ。
この晩年の演奏で彼のアルトに若い頃あった殺伐感は薄れ、丸み〜膨らみの感じが増した。それでいて、レヴュアー諸氏が書かれているように“円熟した年齢でありながらの勢い/瑞々しさ”は横溢している。本当に溢れんばかりにラインが紡がれていく。

ボートラとして国内盤には“these foolish things”の別テイクも収録。この曲に関しては、私はぜったいボートラのほうが好き。pepperのライン、cowellのソロ共に正規テイクよりも内省的。こちらのほうが演奏に“深度”を感じます。改めて聴くとcowellが終始非常に美しい。
イースト・コースト屈指のリズム部隊と一騎打ち ★★★★★
1978年12月1・2日カリフォルニア、バークレーで録音。ギャラクシー・レーベルからの第一作にあたる。パーソナルはイースト・コースト屈指のリズム部隊でスタンリー・カウエル(p)、セシル・マクビィー(b)、ロイ・ヘインズ(ds)でケネス・ナッシュ(perc)が1曲だけ参加している。

アート・ペッパーの一生は壮絶だ。スタン・ケントン楽団のソリストでスタートし、1953年には麻薬で入獄、54年再逮捕、60年入獄、64年補導、64年入獄、68年に脾臓破裂で重体、大手術で3ヶ月入院。そして69年にサンタモニカのシナノン更生施設でローリー・ミラーと出会う。そのローリーの献身的な愛情でアート・ペッパーはミュージシャンとしての炎が再点灯した。この時期以降のアルバムが世に出たのはひとえにローリー・ペッパーのおかげだ。

演奏は実に素晴らしい。獄中生活でも入退院の繰り返しでもアートのアルトは決して錆び付くことはなかったのがよく分かる。それどころかローリー・ペッパーめがけて矢のように飛ぶサックスはアート・ペッパーの『ミーツ・ザ・リズム・セクション』の頃よりずっと素晴らしくぼくには感じられる。

トラック2の『マンボ・コヤマ』はスイング・ジャーナル編集長児山紀芳氏に捧げられたペッパーのオリジナルである。
もう一つの”Meets The Rhythm Section” ★★★★★
このアルバムは、後期ペッパーの
もう一つの”Meets The Rhythm Section”
なのである。

有名なほうはフィリー・ジョーとチェンバースが、あおりまくって、
ある意味、ちょっと”あってない”感じがしないではないけど、
これは、セシル・マクビーのダンサブルなベースラインと
僕の大好きなロイ・ヘインズが小技を効かせまくって、盛り上げまくってて、
ビレ・バンのライブのような、
後期のちょっと固めラインとは違って、いつになく、
しなやかに、伸びやかに、まさしくスイングしている愛聴盤なのです。

スタンリー・カウエルのピアノもツボを押さえた、いい味出してます。
ペッパーのアルトが凄く良く鳴っている ★★★★★
1978年の12月録音。所謂復帰後のペッパーの作品です。バックのメンツはStanley Cowell(p), Cecil McBee(b),Roy Haynes(ds),Kenneth Nash(perc)とベテランと若手を混ぜた構成になっています。復帰後のペッパーって余り良くないって聞いていたんですが、そんな先入観をぶっ飛ばしてくれるほどのパッパーの生き生きした吹きっぷりであります。コルトレーンのシーツ・オブ・サウンドのように次から次にフレーズの洪水が湧き出てくる。そのどこにもベテランらしい手垢がなく、若い頃にも決して負けない程の瑞々しいトーンの連発となっている。バラードでのメランコリックで良く歌うアルトにも泣かされる。全盛期に勝るとも劣らない出来だ。聴いていてとっても爽快だ。
ベースのMcBeeは、曲によってElectoricとAcousticのベースを使い分けている。ベテランヘインズのドラムスもクッションの効いたファンキーなビートを提供していて良い。ピアノのカウエルは初めて聞いた名前ですが綺麗に歌うメロディが印象的。全般に渡って聞かれる現代的な斬新なアレンジが新鮮で心地良い。これは復帰後ペッパーの快作です。
Mainstream Jazz ★★★★★
やっぱしいつ聴いてもいいな。グレートといわれるジャズミュージシャンはやはりインプロバイズがうまい。このアートもそうだ。ほとばしるフレーズ、これは天性のもの。いっちゃ悪いが日本のジャズメンにはない本物感が聴くたびにある。だから繰り返して聴いてしまう。
   10点中8点