むかし神様だったてんぐどんが、山を降りて働くことにします。でも、長い鼻が邪魔をしてどんな仕事もうまく行きません。最後の最後に自分にぴったりも仕事を見つけて自信を取り戻すおはなしです。むかしの江戸弁調で粋のいい文章が、語感がよく、読んでいて楽しいです。絵もてんぐどんの失敗してがっかりしている様子や昔の職業の様子がよく伝わります。
ただ、もうすぐ3歳になる娘には、でてくる仕事が鍛冶屋や畳屋、左官屋、呉服屋と身近にないものが多く、いまはまだあまり興味を示しません。でも、日本のむかしの暮らしを知るにはもってこいの本です。もう少し、大きくなってからまた、一緒に読もうと思います。