現代語訳 明治の国際派禅僧、『菜根譚』を語る: 痛快「座禅しない禅」入門 やさしい仏教入門シリーズ
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「およそ成仏とか得道とかいうことは、何でも坐禅をして、息を調え心を観じ、いろいろな工夫を積まなければ出来ないものだと、世の人は誤解しているように思われるが、それは大きな誤りである。何もそんなに難しいものではない」
明治時代の臨済宗の僧、釈宗演は、アメリカ、ヨーロッパ、アジアを旅して、初めて「Zen」という語を国際的に広めた、いわば鈴木大拙のさきがけとなった禅僧です。本書は、中国明代の処世訓として有名な『菜根譚』から、釈宗演が禅宗の観点から十五章を選び、豪快な名調子で解説『菜根譚』を加えたもの。禅書や仏典でない『菜根譚』に仏教を学ぶことで、処世訓と禅の考え方が同時に学べる内容となっています。漢学や中国文学者によるものとは一味もふた味も違う『菜根譚』入門となっています。
なお、同じ著者による『菜根譚講話』とは別の作品です。