あえて今聴く必要なし
★★☆☆☆
04年の桜島ライブで、デビューアルバムを「逆流」と勘違いしてしまっており、長渕本人にとってこの作品自体はすでに存在しなかったものになっているのだろうか。あと「逆流」は19歳のころに作った曲と話していたが、果たして本当だろうか。
「巡恋歌」「俺らの家まで」はライブでも欠かせないが、このアルバムに収録されているのは歌謡曲テイストの仕上がりになっており、あえて今聴く必要はないと思う。「巡恋歌」は歌い継がれるにつれファンを魅了しているのだから…。
「待ち合わせの交差点」の女性ボーカルの方は、今もご健在だろうか…。
どっぷりフォーク
★★★★★
巡恋歌に俺らの家までと現在でもライブの定番曲が収録されてます。若い!当たり前ですが歌詞見事にフォークしてます。でも初期の頃の素直な歌い方、歌詞、ファルセット使いまくりの声もいいもんです。
初
★★★★★
記念すべき俺たちの兄貴である剛さんの一枚目のアルバムである。今聴いても名曲ばかりである。フォーク全盛の時代の名残はあり、今とは違う感じはある。だが、それはそれでさすが剛さんと唸らずにはいられない。
風のように優しく
★★★★★
1979年発売デビュー・アルバム!少しフォーク全盛からタイミングがずれての登場だが、インパクト大のアルバムである。全体を通して、透き通るような声とフォルセット(裏声)がとても清々しく響き渡り、現在の長渕剛の出発点とは想像しにくいだろう。しかしながら、ここまで歌い方、曲調が変化するアーティストはそういないだろう。今の長渕剛を知らない人には聴かなければ損だと思わせるアルバムの一枚であり、風のように優しく歌っている一枚である。
長渕剛の原泉「風は南から」
★★★★★
長渕剛の記念すべきファーストアルバム「風は南から」は
タイトル通りホントに爽やかなアルバムだ!
現在の鍛えあげられた“しわがれ声”からは想像出来ない
“透明な声”と美しいファルセット(裏声)を聴くことが出来る。
シングル「俺らの家まで」に始まり甘い美声が輪唱する「僕の猫」
長渕剛の原点である福岡天神のフォーク喫茶「照和」が
モチーフに出て来る希有な曲「待ち合わせの交差点」や
石川鷹彦スタジオで録音したわずか1分の
モノラルレコーディングの曲「不快指数100%ノ部屋」に
あめ〜よぉ〜ふれ〜ふれ〜もっ〜とぉ〜♪で有名な、
隠れた名曲「君は雨の日に」代表作「巡恋歌」など、
ファーストアルバムとしては、カナリ充実した内容だ。
ピアノに松任谷正降、アレンジにはっぴいえんどの鈴木茂が
参加しているのも面白い。最後の「長いのぼり坂」は
これから始まる長渕剛のアーティストとしての生きざまを
照らし、厳かなストリングスアレンジは感動を与える。