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自我と無意識の関係
価格: ¥1,575
カテゴリ:
単行本
ブランド:
人文書院
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無意識の心理
自我と無意識 (レグルス文庫)
分析心理学
何年もかけて読む本。
★★★★★
この書物は難解である。なぜならユングがいうようにこれは体験を記した本であるからなのである。文体としては理解しやすいが、体験が伴わなければなにをいっているのか理解することは難しい。初めの「ペルソナ」という社会的な仮面については恐く誰でも理解できるだろうと思う。
しかしこの書物を読み進めているうちに山の中を道案内無しに歩いているような気分になる。しかしユングが多くの人の病を治したということは事実であるし、彼の患者は知的で社会的に成功した人が多いのであり、其の事実は彼の心理学には、我々に想像を超えた何かが存在するのでは無いかという期待を持たせてくれる。
この書物は自己治療をしようとする人が何年もかけて理解を深めていく本では無いかと私は考えている。そうでなければ、なぜこのような書物が存在しているのかが理解できなくなってしまう。
「神的な」
★★★☆☆
個人存在が、一個の独立したものではなく、社会的につながれているということが指摘されています。
「個人がただ唯一無二で孤立した存在のみではなく、社会的存在でもあるのとまったく同じように、人間精神も個々の、まったく個別的現象ばかりでなく、また集合的現象でもあるのである」
ゲーテの『ファウスト』の引用に見られるように、「神的な」何かを自己のなかに見つけようとするとき、苦悩が生まれます。人間は完全性を目標にしている、その完全性の表現を《内的》と《外的》とに区別し、統合をはかろうとしています。本来的自己の在り様も、神話から分析しようとする、その基礎的な構造の説明として本書は描かれているように思います。
ユングの入門書
★★★★☆
無意識の発見という20世紀における人間精神の金字塔を打ち立てたユング。肉体と精神、その発見は体と心という関係に無意識が一枚加えられたという事実であり、心の中の無意識という要素の認知は、人間の精神史において画期的な事件でもあった。
この本は難解ですが、ユングの重要な概念が一通りはいっており、通らなくてはならない書です。ユング自身も模索中であることはもちろん、フロイトとの決定的な差異についてもはっきりさせることができるでしょう。