生きていることに素直に感謝したくなる一冊です。
★★★★★
幸せになりたいなら幸せに素直になり、自分を静かに内省する。
本当の自分が見えてくると、幸せもみえてくる。人生を幸福で満たす20の方法 (生活人新書)
語彙の多さ、表現の美しさ
★★★★☆
語彙の多さ、表現の美しさに圧倒されました。
どうやってこういう単語をご存知なのかしら?と思ったら、
英語、フランス語に堪能とのこと。
歴史の時間にならったような書物を原語で読まれる、ともありました。
恵まれている、そして努力されている。
でも、それをひけらかすわけでもなく、かといって隠すわけでもなく、
自然でのびのびとされていて、なんだかこちらまですがすがしい気分を頂きました。
目が見えないだけに、時に表現が回りくどい、と思われるほどていねいだったり、
また「小鳥の鳴き声の球体の中に私がいる」というような
少なくとも、目の見える私は考えられないようなすばらしい発想をされていたり。
題名だけ見ると自己啓発本の類のような感じですが、
そうではありません。三宮さんが身をもって体験したことが
いいことも悪いことも書かれています
(三宮さんが就職の際に受けたこと、街中で日ごろ感じていることなど
なんだかシュンとしてしまう記述も多いです)。
でも、現実を知り、世の中を知り、
のびのびと生き生きと日々暮している三宮さんを知ることが出来たのは
とてもいいことでした。
これからも更なるご活躍期待しています。
Scenelessだからこそ伝えられる真の世界
★★★★★
「鳥が教えてくれた空」「音をたずねて」などの珠玉のエッセイや、子供電話相談室の美声のお姉さんで知られた著者の最新刊。ハウツー本形式だが中身は重厚なエッセイで、感動して泣いた後は心がほのぼのと温まる。
外資系通信社で翻訳者として活躍する著者が失明したのは四歳のとき。両親は悲嘆にくれるが、まだその事態さえ飲み込めていない著者は屈託なく公園へ出かけて行く。怪我や危険と背中合わせの日々、目が見えないために次から次へと道を閉ざされるという理不尽さの中で、著者は地道に単語帳を繰って英仏両語をマスターし、大学院進学を果たす。今ではピアノもプロ級となり、文芸誌で読書論を展開、それどころか鳥と話すこともできるようになる。
息を飲むエピソードの数々は、体験の数奇さや波瀾万丈のサクセスストーリーゆえに読ませるのではない。著者がscenelessと呼ぶように、そこには晴眼者が目を閉じて作り出す暗闇とは全く異なる、目が見えていては分からない原初の豊かな世界が広がっているのである。
誰もが懸命に生きている昨今、世の中には目新しいものも心を突き動かされるものも少ないが、著者が教えてくれるのは晴眼者がこれまで知らなかった真実の世界の姿である。確実に目を開かれ、自分も周囲も豊かにしてくれる一冊だ。
たくさんのたくさんの勇気をいただきました!
★★★★★
「ちょうど物心つくころに光とさよならして」とさらっと書いていらっしゃいますが、心の葛藤が
どんなにおありになったことだろうと拝察すると、本の感想を表す言葉が見つかりません。
夢を実現するためには諦めない決意をもつことって大切ですね。
家族のことで、今落ち込み気味の私は、麻由子さんのパワーに大いに励まされました。
読みながら流した涙が、明日へのパワーにつながりますように…。
麻由子さん、どうもありがとうございました!
こうやってレビューを書いても、麻由子さんのお目で見ていただくことはかなわないのでしょうが、
お心に届きますように…。