しかし、この著作の中では上海渡洋爆撃などに見られる、「いわゆる」海軍穏健派・良識派が戦争初期に示した野心や、東条内閣打倒工作をはじめとする戦争中期から終戦にかけての海軍勢力の自衛行動などが数々の史料から立証される。 海軍善玉史観の誤謬を正す著作である。