こうして考えれば、幕末から終戦まで、日本の海軍はわずか80年で消え去った、今考えても、はたと考え込んでしまう不思議な存在だ。太平洋戦争で使用された艦艇に比べれば完全にプラモデルのような戦艦「三笠」から「大和」まで、それがただ80年の光芒を残して消え去った・・・感慨深い。
そもそも、軍艦というものそのものが、国の叡智を結集して作られながら、一瞬で破壊されることも想定されているという矛盾に満ちた存在だ。日本では特に島国でありながら国としての海軍の歴史は浅く最盛期が短かった(自衛隊を軍隊と考えないならばの話)ことも思うと、うまく言葉には出来ないが、やはり軍艦や海軍というものには、人をひきつけてやまない「あはれ」があるように思う。
興味を持った方は、旧海軍についての書籍は本当に沢山あるので、知りたいテーマに沿って読んでみるのも色々考えるきっかけになると思う。