NHKオンデマンドでも見れますが・・・
★★★☆☆
「病の起源」が初めての方には☆4つのおすすめです。
「読字障害」「糖尿病」「アレルギー」について、
現時点での研究成果などをバランスよく客観的な立場
から紹介してくれます。テレビで「NHKスペシャル」を
見られた方には、内容がほぼそのままなので、面白さは
感じられないかもしれません。(故に☆3としました。)
身近な糖尿病もアレルギー(但し、あくまでも花粉症と
アレルギー性ぜんそくに関して)も、胎生期や乳幼児期の
環境が大きく関係することを考慮すると、妊婦さんや
妊婦さんなどと接することが多い方には役立つはずです。
主要な参考文献が紹介されているので、さらに自分で
調べていくことが出来るようになっています。
テレビの情報量の圧倒的な多さを見せ付けられる本です
★★★★☆
何故、糖尿病が日本人に多く、ヨーロッパ人には少ないかに納得のいく説明をしてくれます。両者の食物の歴史的な相違が原因だとしています。日本人は穀物を中心としたバランスの取れた食事が出来たがヨーロッパ人は農耕が難しい気候のために動物脂肪の多い食事にならざるを得なかった。そのために動物脂肪の多い食事で糖尿病になってしまうような人は生き延びることができない厳しい環境であったということのようです。別の飢餓状態と肥満の話題から、戦後の酷い食糧難を経験した私の脳は「食べ物を見たら出来る限り食べる」という反応をするために私が糖尿病になってしまったのだという悲しい事実が良く理解できました。それにしても強烈に情報量の多い本で、テレビ番組の持つ情報量の多さが本にまで影響を与えているようなのは興味深い現象です。