「ブレスオブファイア」シリーズの第4弾。背景の3Dレンダリングによる美しさと、キャラクター1体につき3000枚以上のアニメーションパターンがある、2Dで描かれたなめらかな動きがこのゲームの特長だ。
物語は戦争が休戦となってからの1年後、ウィンディアの王女ニーナが、行方不明になった姉のエリーナを捜し出す旅に出るところから始まる。そしてその旅の途中で、砂漠の街道に倒れている主人公の少年リュウに出会う。
前作から戦闘システムも進化している。「ラーニングスキル」と呼ばれる敵の攻撃法を学び取っていき、それが戦闘中の戦略にいきてくるようになっている。これは物語が進むにしたがって多様になり、戦闘がダレないような工夫となっている。またキャラクター同士のやりとりなど効果・演出がよく効いている。(樋口浩二)
ぶれすおぶふぁいあ4
★★★★★
『ブレスシリーズ』の4作目にしてPSソフトとしては最後になる名作中の名作です。
『ブレス』の時代背景としては完全に独立しており、今までの世界観とは少し異なる西と東の二つの大陸が物語の舞台です。
東の国『ウインディア』の第一王女『エリーナ』が行方不明になり、その捜索に向かった『ニーナ』と『クレイ』は途中『砂竜』に襲われ乗っていた砂船を壊されてしまいます。
仕方なく砂船の部品を探しに『サライの町』に向かったニーナは、偶然なのか記憶を無くした青年『リュウ』と出会います。
一方、西の国『フォウ帝国』では竜族の神(うつろうもの)である初代皇帝『フォウル』が覚醒の刻を迎えます。
しかし、彼の前に待っていたものは、自分の存在を必要としない人間(うつろわざるもの)達の身勝手な謀略だったのです。
神に反する人間に怒りを感じたフォウルは竜族の力を振るいながら、かつて暮らしていた『帝都』を目指す事に―――。
今回の主人公はリュウとフォウルの二人が存在します。
記憶が無いリュウはニーナ達と共に東の国を周り、覚醒したフォウルは一人で西の国を周ります。
それぞれ違った文化を持った二つの大陸を見る事となるリュウとフォウルは『神』として、今の世界をどう感じていくのかが本作最大の見所です。
内容的なものはこんな感じだったと思います。
操作性やシステム、ミニゲーム等は前作とほとんど変わらないので説明書が無くても大丈夫です。
微妙に違うのは戦闘中にスキルを繋げる「コンボ」が加わった事くらいです。
グラフィック等は更に鮮明かつ鮮やかになり、とても綺麗だと思いました。
スキルや魔法のエフェクトも前作より良くなり、ボスキャラやドラゴンブレスが3Dになるなど、更なる進化が見られたと思います。
唯一の難点は町の造りが狭かった事です。
ダンジョン等はそれほどでもないですが、町に入ると変な圧迫感を覚えるかもしれません…(狭っ!)
ストーリーやテーマが少々重たい(残虐描写あり)ですが、こんな『ブレス』も有りなんだと納得させられるのは、やはりこの作品が名作だからだと思います。
是非一度プレイしてみてはいかがでしょうか?
絶対買いですよっ(^ε^)-☆Chu!!
5は書いてしまったので
★★★★☆
最近、4をやり直してみました。
ストーリーに関しては、前述の通りゴア色(残酷描写)が強い(ブレスの中では)ですが
システム、ロード、何よりも2D、3Dの混合グラフィックのレベルの高さは、今のゲームにも引けは取らない気がします。
特に2Dの表現力などは、凄い の一言につきます。
ブレスは5でコケましたが、
これだけの技術があるのだから、懲りずに次回作を出して欲しいかな。
あまりマニア向けにせず、2Dメインでブレス1か2にあった
「ブレスの世界を冒険してるんだ!」という気持ちを思い出させてくれる出来なら
ストーリーはシンプルでも私はブレスを買いますね。
あの世界観は貴重です
良作
★★★★☆
3には劣る、と言い放つとフルボッコに会う気がします。良作です。少しウケを狙い過ぎだと思われる所も多々ありますが、そこら辺が引っかかる人は鼻で笑うなり目をつむるなりして乗り切りましょう。ストーリーにハマる人はかなりハマります。ブレスファンは基本的にストーリーや世界観に心酔していて冷静な評価が出来ない場合が多いです(自分自身そうです)。なのでかなり引いて評価しました。
ストーリーは明るさと暗さが半々ぐらいです。深い!わけではないですが、ちゃんと作ってあり、そこらのファンタジー小説ぐらいは楽しめます。ゲームとしては戦闘が楽しいです。ただ竜変身は3に比べてちょっとダウン(それでも4のが戦闘自体は楽しいです)。ミニゲームや釣りなんかのバランスも良いです。難易度は普通です。話に沿って戦闘していけば苦労せずにEDまで行けます。ゲーム全体としてのバランスの良さがすごいなぁと思います。
ブレス3が楽しめた方、王道RPGがやりたい方等にオススメです。☆5にしたかったですが、☆4にしときました。
再度プレイしてみて・・・
★★★★☆
・戦闘について
竜変身,コンボシステム,合成魔法などで非常に戦略性が高くなっています。
序盤はゴリ押しでいけるものの、終盤にかけてはコンボや合成魔法を考えていかないと全滅することも・・・
・音楽について
変わった音楽が多いです、個人的には西側の音楽が良いと思いました。
賛否はありそうですが、新しい分野に挑戦した音楽でした。
・ストーリー
ネタばれは避けますが、一方では人間のやさしさに触れて、もう一方では一部の傲慢な人間のせいで愚かさに触れていきます。
RPGにありがちな勧善懲悪ではなく、プレイヤー自身がどのように感じたか?という形になっています。
・総評
ストーリーの暗さ,ミニゲームの多さ(☆4の理由はミニゲームが多すぎる事です。)で人を選ぶゲームですが、考えさせられる展開が多いので、ぜひオススメしたいです。
カルマ
★★★★☆
初めにこのシリーズの中では一番物語が暗いかも知れません。
ブレスは毎回主人公がリュウなんですがこの4では新たにサイド側の主人公が存在します。
仲間と居るから見えて来た事…逆に一人で居たから知ってしまった事…。
このブレスはリュウがそのままプレイヤー視点で描かれていた分に正に光と闇をそれぞれの主人公で表しています。
どちらも同じ竜の種族です…人間とはまた違った位置にいます。人とは何たる存在か…人と関わり知った事は正に現実そのものを…一種のカルマを表しています。
それぞれの主人公が見た物はプレイヤー自身が見た事…どちらも正しいと思える答えの中で最後に見えた物がプレイヤー自身の答えでしょうか。