オクターヴ
★★★★★
『知覚できないものの世界をガムランが開く』とブック帯が紹介している。バリを舞台にした傑作長編「7days in BALL」を大幅改稿したもの。
宇宙根源に在るものを今回はバリ風土を通し紹介してくれたのだろう?
田口ランディは「コンセント」から愛読しているが、今回も魅惑溢れるほどの表現満載でイッキに読んでしまった。
シンクロすることが多く、途中引きずり込まれそうになるほどエネルギーのある文面に出くわす。
フィクションとはいえ、バリに魅せられ行きたくなるほど更に魅了されてしまうような、お薦めの文庫です。