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彩雲国物語 紅梅は夜に香る (角川ビーンズ文庫)

価格: ¥480
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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新章の方が面白い。 ★★★★☆
 正直、前半の彩雲国物語は苦手でした。何もかもうまくいきすぎだし、秀麗もてすぎだし。
 でも、この巻ではその辺がだいぶするっと納得できたというか。
 構成がうまくなってますね〜。ストーリーがよく絡まってきていて、よく出来ていると思います。

 タンタンくんもよかったです。お気に入りキャラになりました。
 秀麗の頑張り過ぎな面もまあひっかからないといえば嘘だけど、なんとなくわかる気がします。彼女の夢はものすごく高い所にあるので、頑張り続けるのをやめて立ち止まるのが怖いから走り続けるっていうのも納得ですね。妙に共感してしまいました。
 彩雲国はもともとものすごい男性優位社会みたいですので、初の女性官吏である彼女への風当たりが冷たいのは当然かと思います。まあ確かに「そこまで足引っ張らなくてもいいじゃん」「ていうか他の仕事しろ」と思わないではないですが。。。。。

 それにしても魅力的なキャラクターが多いですね。キャラが多すぎで一個一個が薄くなりすぎている気もするけれど、それでも魅力的ではあります。ただ「キャラ」が「キャラ」の域を出ないのは、人間の裏側というかもっと暗い感情、醜い気持ち、卑屈な思い……など、あまり美しくない部分がほぼ欠落しているからじゃないかなぁと思います。秀麗が出来過ぎで不自然で人間らしさに乏しいと感じさせるのは、彼女が醜い部分を見せないからでしょうね。心にずしんと来る深い共感を得るにはその辺が不可欠だと思うので、相変わらずさらっとしていて少々残念です。
 ライトノベルだから〜という一言で片づけてしまうにはちょっと惜しいような作品なので、もっと掘り下げて書いてほしいなと思います。リアルであるっていうのは「人間が書けている」ことだと個人的に認識しているので。

 あと視点が変わりすぎて読みにくい点は相変わらずですね。背景の描写が極端に少なくてそのシーンを頭に思い描くのに苦労する点も。軽すぎる言葉遣いはそれほどひっかからないんですけど。
 構成がこんなにうまくなっているんだから文章の方ももう少しよくならないかなぁ〜なんて感想持ちました。

 ともあれ、新章は面白いようです。
 これだけいろんなところに飛び火したストーリーがいったいどこで決着をつけるのか、気になります。
感情移入できない… ★☆☆☆☆
十二国記から引っ張られてこのシリーズを手に取りましたが、率直に十二国記の方が夢中になれました。特にこの巻は登場人物が更に増えて、全てのキャラの立場や心理を描写しようとしているので読んでいて混乱し、また次々に1人称が変わるので感情移入もできませんでした。含みを持たせる文章が多いので、この巻までかなり気長に読んできたつもりですが、読者無視の自己中心的な伏線放り投げははっきり言ってかなり疲れます。作者の方の自己満足では?とも思います。プロなら読者にどういう風に読まれるのかをもう一度熟考していただきたいです。
ちょっとひくけど... ★★★☆☆
茶州から王都へ戻ってきた秀麗。しかし、登場禁止の身に仕事はない。そんな秀麗に求婚者が!!!

というわけで、今回もシリアス&コミカルに話は進んでいくわけです。面白くないかと聞かれると面白い。ただ、相変わらず秀麗が頑張りすぎな上に、もてまくりなので、ひいてしまうことも確か。それに、必ず助けもあるし...コネもありまくりだし...というところに眼をつぶって読みましょう。そうしましょう。
早く続きを〜 ★★★☆☆
新章のスタートです。
コミカルな中に、なにやらシリアスな伏線やらが重いです。
伏線や思わせぶりなネタ連発で、繋ぎ要素がたくさんあって、不完全燃焼でした。
つまり、連続刊行(9月10月)の罠にまんまとはまりますな…

今回は悠舜がめちゃくちゃかっちょいいですねv
最初の数ページできゃあ(*>ω<*)vVってノックアウトですw
更に私の大好きな浪燕青にも惚れ直しましたv←出番ないけど

ラストの秀麗と劉輝のやりとりも可愛かったですv
実らせてあげたいなぁ…
2ヶ月で分け合える ★★★★☆
9月、10月と2ヶ月に渡って出すそうで、今までと違って、話の外ぼりをせっせと読んだ感じです。すぐ次が読めると思うからこそ生まれる余裕も無くはない。しかし作者の人は体大丈夫ですかと言いたい。ハイペースです。