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学術小説 外骨という人がいた! (ちくま文庫)

価格: ¥840
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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たぶん一般の人には面白いと思う(もしも私が爆弾ならば永田町で爆発する、などというあたり) ★★★☆☆
宮武外骨の紹介小説
(ちなみに外骨は本人自身がつけた本名←明治政府に「雅号を言うな」と裁判なり取調べなりでしょっちゅう文句言われた、とかw)。

この方の破天荒ぶりと言えば、「モンティ・パイソン」を「小*よしのり」で乗算したようなもの、とでも言おうか。

とにかく、アウトローぶりが半端ではない
(「裁判の度に外骨という名が本名かどうかでモメた」とサラっと言ってのけるあたりww)。

ただ、惜しむらくは、著者・赤瀬川の悪乗りブリが読んでいて鼻につくところか。
キッチュでポップでシュールで・・・ ★★★★★
唐突だが、あなたはマッチ箱の絵や正露丸のラベル、クラブ化粧品(けせうひん)の空箱などを手にとりたい衝動を感じるほうだろうか?もしそうなら、あなたは外骨ワールドにどっぷり浸って後悔することはないと断言する(違ってたらごめん)。

宮武外骨、というどう見てもけったいな名前は時々見かけていたが、何をしていた人かは知らなかった。この本はその外骨の作った「ハート」「スコブル」「滑稽新聞」などの出版物などからその人を食った風刺、論説(ちなみに外骨はこのせいで入獄4回、罰金発禁29回という言論界の前科モノである)をふんだんに引用した講義形式で筆を進める。それは「引用」というよりは「転載」といっても差し支えないくらいたくさんであるが、それがないと話がわからないという性質のものである。

それもそのはず、著者赤瀬川原平氏が「・・・書きにくいことはわかっていた。それ自体が面白いものって、こちらがそれ以上に書きにくいのである。だからあまりいろいろ書かずに、それ自体をじかに紹介しようと考えた。つまり外骨の残した表現作業そのものを、できるだけ現物紹介しよう・・・」と述べ、さらには「完全復刻版を作ればそれでもういいことにな」る、というくらい、どれもこれも面白いのである。

これは確かに完全復刻版が見てみたい。この本の終わりごろに、覆刻濃縮版が出た、ということが書かれているが、これは本当だろうか。もしかしたら、法螺かもしれない。ああ私はもうこの明治人の世界に足をとられている・・・