戦後民主主義の最後の輝き
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この作品はズッコケ全50巻の中でも折り返し地点に当たる25巻目の作品として書かれました。そしてこの本を最後に三人組の姿かたちの生みの親である前川かずお画伯が病に倒れ退かれました。那須正幹氏は、挿絵作家の交代により内容がより現代的になった、と仰っていましたが、私にはそれはもっと決定的な変化をシリーズにもたらしたように思えてなりません。
その変化とは、非常に乱暴にまとめてしまうと、キャラクターと物語の関連の希薄化とでもいえばいいのでしょうか。前半期の作品群では三人組やそれを取り巻く人々の強烈な存在感が物語を大きく動かし、その物語に動かされてキャラクターがさらに際立って見えてくる、という小説にとって幸福な循環が生きていたように思えます。それは日本の高度経済成長期の最後の日々を生きていた初期の三人組を書くことが出来た那須氏と、その圧倒的な筆のタッチで人物を動かしてしまう魔法使いのような前川画伯の二人三脚が奇跡のように重なり合った結果なのでしょう。
もちろん後半期の作品にも感動的なものがありますが、どうしてもよく出来たストーリーに三人組の奔放な行動が枷をはめられてしまったような印象が拭えません。時代はバブルの崩壊で冷戦後に一瞬兆した平和が徐々に崩れ行く気配を見せていました。「人間は社会的な動物だからね」と言ったのはハカセでしたが、この作品の後の十数年を彼らは恐ろしい綱渡りを強いられながらも見事に生き抜いてきたと思います。私はそれを惰性などとは決して呼ばず、戦後日本の理想主義が生んだ三銃士の決死の戦いであったと、ただただそれに心打たれるのみです。
三人の未来とは…!?
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今回は三人の未来について色々と書かれている一冊です。ハチベエ、ハカセ、モーちゃんの三人の未来がとっても面白く描かれていますよ。ハチベエの結婚相手とは…?モーちゃんの職業は…?最後のオチもなかなか面白い!
超面白い
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ズッコケシリーズの中でもお薦め!
3人の未来のことが書いてある。有名な歌手の正体は!
僕はドキドキしながら時間も忘れて、読みふけった。
まさにハリー・ポッター、ダレン・シャンに勝るともおとらない作品!・・・と思う