これが「ROCK」である。
★★★★★
長々と生きてきてROCKミュージックというものをダラダラと聞いてきて、「ROCK」とは何か?という非常に哲学的な命題に振り回されてきたけれど、難しいことは考えずに代表的な「ROCK」ミュージックはと聞かれたらこのアルバムになるような気がする。特に1曲目、2曲目今でも身震いします。マラブンタ・バレーねえこういう歌を歌えるのはパンタしかいませんね。
これはいい
★★★★★
頭脳警察初体験です。イメージ先行でどんな音楽なんだ、ってちょっとドキドキしながら聞き始めましたが、これがなんと良質なロックアルバムなのでした。なんで発売禁止なの?「銃をとれ!」っていうタイトルだけなのであれば、発売禁止にした人々の想像力を疑います。全然古くなく、最近のヘビーローテーションになっています。「いとこの結婚式」なんていい曲です。「コミック雑誌なんかいらない」「それでも私は」「お前と別れたい」も良し。つまるところ全曲いいんですね。イメージが過激な彼等ですが、音楽性はロックの基本にあり、聞き手に熱い心を呼び起こしてくれます。聞かず嫌いの人が多いと思いますが、本作を聞かないのはもったいなさすぎます。必聴!!!
若きパンタ
★★★★★
ストレートな表現をする若いパンタの情熱がわかりやすい形でアルバムになっている。
私が若い頃には実はヘルマンヘッセの詩に曲をつけた「さよなら世界夫人」が一番影響を受けて真似ようとした。自分も誰か詩人の詩に曲をつけようと詩集を片っ端からあさった。愚かで若い思い出である。
「生きる」という事を、考えさせてくれた名作
★★★★☆
1972年発売 すぐに発売禁止処分
セカンドの中のフォーク調ナンバー「それでも私は」
高校のとき レコードが再発されると聞き入手、そして、これを聞き、「生きる」という事を悩んでた当時の自分にとって 頭をぶんなぐられた思いがした。
「生きる」という事は 一生 悩み苦しみ精進する事と、そして 人それぞれ運命に従い 生きることこそ大事なんだと、 いろいろ思った訳である。
以下「それでも私は」歌詞抜粋 ↓
友達からは変わりすぎたといわれ
教師からは許せない奴といわれ
意味のない妥協の日々を強いられる
恋人からも堕落しすぎたといわれ
俺にはわからねえ 生きるということが
自分の目だけに頼って
頭から決めつける奴らが
それでも俺は求めつづける
何かを・・・何かを
愛と平和を叫ぶのが人生か
真実を求めつづける事が人生か
暖かい加護に包まれた
幸せな家庭が人生か
お金をたくさんもった
偉い奴になるのが人生か
俺にはわからねえ 生きるという事が
世間知らずと怒鳴りつけ
平気で嘘をつく奴らが
それでも俺は求めつづける
何かを・・・何かを
(略)
27年間聞けるか?
★★★★★
私は高校時代、頭脳警察を聞き狂っていた。夢にまで見た。当時ふと思ったのは、「40代になったら、まさか頭脳警察は聞いてないだろう」という寂しさだった。しかし、43歳になった今、頭脳警察を聞いている私。セカンドは今あらためて聞くと、完成されたロックスタンダードに聞こえる。