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群青学舎 三巻 (BEAM COMIX)

価格: ¥672
カテゴリ: コミック
ブランド: エンターブレイン
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薄明 ★★★★★
短編オムニバスの中で、薄明が一番心に残りました。
薄明=薄命にかけているのですよね。悲しいけれど。
つい、忘れてしまいがちな生きてること、について、強烈に意識させられました。

思い出が有るかぎり、万里雄は青子の中で生き続けているんだろうな、と思います。

箱の中から箱の外 ★★★★★
このシリーズはなんだか大変味わいのある話ばかりで、3巻もようやく買いました。そして何度も読み返してしまう話でもあります。
待宵姫の話の三部作は見事の一言。これと続々ピンクチョコレートが表の話なら、「赤い屋根の家」と「サニーサービス」は裏の話、というか「そのあとのはなし」でもあるのではないのかな、と思ったり。
本当に裏の話は「薄明」だと思いますが。
冒頭の数ページで、風向きが変わったことを描き、それの「意味」を最後に知る仕掛けが見事のひとこと。

まなびやは家族という関係性をつくるためのおとことおんなの場所であり、それは時間をかけてめぐり、時間だけがめぐり、生きているから走り、笑い、恋焦がれ、愛されることを望み、話をしてほしいと手をかけ、空を知り、そうして自分の足で手を取るのだ、というはなし。
関係性を語るアイテムとして「たべもの」が非常に上手に使われていて、野菜や肉や酒までもが、おいしく、力強く描かれていることに、この話の生命力をしみじみと感じます。女子がみんな体力ありそうな体なのがいいね! そしてとても、美しい。
それぞれで ★★★★☆
エンターブレイン社の月刊雑誌コミックビームで連載中、入江亜季の読み切り作品集第3巻です。

お話ごとに顛末が鉛筆画で挿入されているのは、1,2巻と同様です。お得です。雑誌派の方もぜひぜひ。

読み切りで3巻もでているのに話の質が全く落ちないのは、切り口が変わってもテーマは変わらないからなのでしょうか。わかりません。

箱入り娘でも山賊でも、学生でも先生でも、金持ちでも貧乏でも、かつて学生だった人でも、つまり誰もが、それぞれのやり方で、それぞれなりにやっていけばいいのだな、と思いました。
大事なのは境遇とか立場ではなくて、もっと奥にある・・なんなんでしょう?

頑固親父の涙、春日くんの相変わらずのイライラ(笑)、万里雄と青子の間で行き交わったもの、マコさんの度胸、待宵姫の意思、友達と鍋とコタツと酒!

感情の坩堝 ★★★★★
入江亜季さんのことは随分前から大好きで、このシリーズも一巻から欠かさず拝読していました。
大同小異の本ばかりが溢れる中、ずっと見続けていたいと思える数少ない作家さんの一人です。

どの巻も、絵・ストーリー共に、丁寧で温かく、優しく、切ないものばかりで、
三巻はその中でも光り輝いているように思います。

特に、淡い恋心と永遠の別れを双方の目線から語った「薄明」、
そして23才差の夫婦の生活をゆったりと描いた「メリー・ガーデン」は何度読んでも
初めてのように目頭が熱くなります。

正直、「死」をこんな風に描いた本に初めて出会いました。
人生は儚く、時に暗いものだけれど、人間には光を見出す力がある、そんなことをささやいてくれる漫画です。
もし迷っている方がいらっしゃったら、是非手に取って見て下さい。
入江さんの作品、そして読者に対する温もりがきっと伝わってくると思います。
群青色の物語 ★★★★★
表紙イラストの目に惹かれて購入しました。(後に「薄明」に出てくる青子ちゃんと判明)
どの作品も、言葉ではなく視線や態度で想いを伝えているよう。群青の名の通り、深みがあって魅力的です。(重みのない深さという感じでしょうか)「赤い屋根の家」「薄明」「待宵姫は籠の中」が特に良かったと思います。