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ブリタニカ草稿 (ちくま学芸文庫)

価格: ¥1,365
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:エトムント・フッサール/著 谷徹/訳 出版社名:筑摩書房 シリーズ名:ちくま学芸文庫 発行年月:2004年02月 関連キーワード:ブリタニカ ソウコウ チクマ ガクゲイ ブンコ ぶりたにか そうこう ちくま がくげい ぶんこ、 チクマ シヨボウ チクマシヨボウ 4604 ちくま しよぼう ちくましよぼう 4604、 チクマ シヨボウ チクマシヨボウ 4604 ちくま しよぼう ちくましよぼう 4604 現象学の始祖エトムント・フッサールが、『ブリタニカ百科事典』の求めに応じ、「現象学」の項目のために執筆した、ドラマチックな推敲のあとが窺える四つの草稿の集成。変化しつづけたフッサールの思索が成熟した時点で書かれた本書は、まさに“現象学とは何か”その核心を語る。そのため、完成稿(第四草稿)は、始祖自身による最も完備した好適な入門書ともなっている。これら草稿は、ハイデガーとの共同作業を経て完成したが、とくに第二草稿には両者
解説がいい ★★★★☆
現象学の解説を聞いているとオブジェクト指向の理にかなった仕組みに感心させられる。
プログラムというのはこういった物を採り入れて作られているのだろうか。
気の毒な読者 ★★★☆☆
 英国の百科事典『ブリタニカ』が「現象学」の項目のために、フッサールに依頼し、フッサールが記したもの。実際に『ブリタニカ』に掲載されたものは、英訳で縮小編集されている。
 この文庫には、4つの草稿が、下記の順番で掲載されている。
 1.第4草稿(決定稿)・・・フッサールが最終的に一人で書き上げる。
 2.第1草稿・・・フッサールが、まず記したもの。この草稿を元に、ハイデガーと検討する。
 3.第2草稿・・・序論・第1章をハイデガーが、第2章をフッサールが記す。
 4.第3草稿・・・フッサールは序論部分にハイデガーの第2草稿のものを若干編集して取り入れたが、決定稿では、採用しなかった。
 5.ハイデガーのフッサール宛の書簡・・・第2草稿の後、送られたもの。内容は第2草稿について。
 6.フッサールのコメント・・・ハイデガーの書簡に対するフッサールのコメント。
 翻訳の谷氏は、この文庫を「入門書」とされているが、上記で分かるように、かなりマニアックである。院生研究論文のための基礎文献という趣がある。谷氏の意図は、決定稿を「入門書」とし、第1草稿以下は、現象学に対するフッサールとハイデガーの立場の違いを明らかにしたい「マニア」向けとする、ということだろうと思う。
 では、決定稿が入門になっているかというと、私は疑問である。フッサールは、実際に読んでみれば理解されるように、分かり易さよりも正確さを優先させている。かつ現象学的問題を一つも漏らさずに記そうとしている。それを依頼の4000語以内(実際には約7000語)に収めようとするのだから、結果、相当凝縮された密度の高いものとなっている。『ブリタニカ』の愛用者は気の毒である。日常的に哲学的思考や用語に慣れ親しんでいる訳でもなく、現象学の予備知識もなく、どれどれ現象学とはどんなものだろうと、開いてみれば、なにやら暗号のような文章に対面することになるのだから。
 ただ谷氏は、決定稿の丁寧な解説を書いておられる。ページ数にして約95ページである。この解説と併せ読むならば、辛うじて「入門書」となるかもしれない。
現象学の始祖フッセルによる現象学入門の試みと確執の記録 ★★★★★
フッセル現象学を創始者自らブリタニカの求めに応じて執筆したヴァリアント草稿をすべて収める。ブリタニカ草稿の邦訳は、雑誌「現象学研究」などに断片的に訳されて来たが、今回は異稿を全文収録しており、フッセルの厳密かつ完全主義的な思考の経緯を辿れておもしろい。
最初はフッセルの意向で、ハイデガーが第1稿を書くが、フッセルとの見解の相違で執筆を断念する。これが後に確執となり、両者の離反を決定付けたと言われる書簡も収録され、極めて興味深い。訳者による懇切な解説を含めて、フッセル自身による現象学入門書が邦語で読めるのは、ことを多としたい。