【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:久保有政/著 出版社名:学研マーケティング シリーズ名:MU SUPER MYSTERY BOOKS 発行年月:2009年04月 関連キーワード:テンチ ソウゾウ ノ ナゾ ト サムシング グレ-ト シンカロン ト インテリジエント デザイン リロン ウチユウ ト セイメイタイ オ デザイン シタ ノワ ダレカ ム- ス-パ- ミステリ- ブツクス MU SUPER MYSTERY BOOKS てんち そうぞう の なぞ と さむしんぐ ぐれ-と しんかろん と いんてりじえんと でざいん りろん うちゆう と せいめいたい お でざいん した のわ だれか む- す-ぱ- みすてり- ぶつくす MU SUPER MYSTERY BOOKS、 ガツケンマーケテイング 1002 がつけんまーけていんぐ 1002、 ガツケンマーケテイング 1002 がつけんまーけていんぐ 1002 はたして進化論は本当に正しいのか。今、
狂信的でなくて、バランスがとれている書きぶり
★★★★★
”ダーウイン流の進化論”は、かって今西錦司らが指摘してきたように、
科学理論としては破綻していることは知っていた。
これを改善すべく、”いろんな進化論の修正版”が唱えられている事も知っていた。
しかし”創造論”などと称する”えせ科学”を、
アメリカ南部(?)の狂信的なキリスト教原理主義者どもが、
学校で教えろ等と騒いおり、
あの馬● (^_^)v ブッシュが賛成しているらしいと聞き及んでいたので、
世界にはなんと愚か者の多い事よと感じていた。
この本では、インテリジェント・デザイン論と創造論の違いを説明した後、
従来の進化論の問題点について、逐一、論拠を上げつつ指摘していくのだが、
理系の私にも、さほど違和感はおぼえす、読めた。
往々にして、文系というか記者上がりの作家の著作は、
良きにつけ悪しきにつけ、その信念ばかりが前面に出て、
ついて行けないところがあったが、
この本では、適・否を実証可能な形式での記述が行われており、
好感が持てた。
数十年以前から物理学の宇宙論では”人間原理”というものがあって、
なぜか、物理定数が人間が存在するのに適している組み合せになっている事が知られている。
(
逆に考えて、人間が存在した宇宙である以上、
そのような物理定数の組み合わせは当然というわけである
)
この本でその格率はなんと、10の1230乗分の一
と知って大いに驚いた。
確かこの宇宙の全素粒子の数が10の64乗程度だったと記憶するが
そのまた64乗分の一
そのまた64乗分の一
・・・と20回ほども繰り返す事になる (^^;)
何らかの意志?、意図?、超次元の物理法則?・・を感じざるを得ない。
この本の後の方でようやく聖書の話が出てくるが、
ここで言う聖書とは旧約聖書。
著者は古代の言語の知識を動員して、聖書の記述の意味を説明し、
如何に現在知られている科学的知見と聖書の記述が一致
するかを説くのも興味深い。
我々の習った「進化論が当たり前の教科書の記述」とは大いに異なるが、
それらを深く(科学文献に直接当たって)研究したわけでもないまま、鵜呑みにし、
かつ、インテリジェント・デザイン論の基本的知識を欠いたまま
批判し論ずるのは、
いずれにせよ、
いささかバランスを欠いたものになる事だけは疑いない。
テレビで時折、拝見するこの著者は、
世間的には際物とみられがちなテーマの著作が多いのだが、
私はかなり優秀な方とお見受けした。
数十年後、教科書がどのように変わるか、楽しみである。
参考にはなりました
★★★★★
筆者がキリスト教信者なので、そういう方向への結びつけはいろいろと感じはしましたが、それはさておき、進化論のいろいろな矛盾や正当性の無さを学ぶという意味では、さまざまなことが紹介されていて勉強になりました。
もうちょっと、キリスト教から離れて客観的な立場で書いてあれば、もっと多くの読者にアピールできるようにも思いました。
科学のつまみ食い理論
★★☆☆☆
なんで「サムシンググレート」てのを用意するハメになったか。
そこから記さねばなるまい。
米国において旧約聖書における創造論を公立学校にて教えろ、という裁判があり「特定の宗教の教義を教えることは、米国憲法修正1条において違憲」とやられ、「じゃあ、サムシンググレートや、知的デザイナー(ID)が〜、というのなら、関係ないよな」という詭弁から始まっていることを忘れてはならない。
「この理論は、何かの宗教を強制するモノではない」(P42)
といっておきながら、
「サムシング・グレート=神」
といっているあたり、幽霊の正体見たり枯れ尾花。
「実はこのレビューを書いているワタシこそが、サムシンググレートであり、ID(知的デザイナー)である」
というのを論破できるかどうか、と言うことになってしまい、これでは科学的論考にはならない。
あと、この本に登場する、ベーエのぜん毛モーターと、ねずみ取りの話ですが、のちにベーエは
「生物学的システムに関して、インテリジェント・デザインがどのようになされたのかについて、詳細で確固たる説明を示した科学研究論文は一つもない」
と証言していることを申し添える。
ラーメン!
(参考図書:反・進化論講座―空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書)
根本的な問いかけ
★★★★★
イギリスでは、本年はダーウィン生誕200周年にあたることから、各種記念行事が開催されたり、記念切手が発売されたりと、祝賀ムードに溢れている。アメリカとは幾分事情が異なり、ここダーウィンのお膝元では、クリスチャンの間ですらID論や創造論は歓迎されない雰囲気である。しかし、本書の著者の久保氏が力説するように、その英国ですら、最先端の生命科学を研究する学者の間からは、ダーウィンの理論や、より近年のネオ・ダーウィニズムについて極めてシリアスな疑問の声が上がっている。エジンバラ・クリエーション・グループもその一例であろう。科学技術の飛躍的な進歩により、ダーウィンが想像も出来なかったほどの複雑で高度に組織化された生命メカニズムが明らかになり、ランダムで無目的な突然変異によって生命が現在のような姿に進歩した、という仮説に対する確信が揺らいでいるのだ。「我々はどこから来たのか」というのは人類の根本的な問いかけであり、本書を読まれて、そのテーマについて今一度考えてみることをお薦めしたい。