５００年前にタイムスリップしたにしては、ヒロインはあまり戸惑ったりせずに馴染んでいるようで、不思議でした。

そしてヒーローが傲慢なこと！ヒロインを鷹扱いってどうなのよ〜
最終的にはメロメロになるからいいんだけど、どうも私は傲慢ヒーローが苦手なようです。

お話自体は面白かったし、強引な男性が好きな人にはたまらないんだろうと思います。

前々から気にはしていたこの作品。
しかしハイランドにタイムスリップ、タイムトラベル･･･
前に読んだことのあるような設定ばかりだったので、どうなんだろう？
と、あまり期待してはいなかったのですが、読んでみたらどうでしょう！
美しい文章、目の前に広がるハイランドの情景、そして素晴らしいヒーロー！
ファンタジーもロマンスも、もうすべてが満たされました。

しかしくっつきそうでくっつかない２人にはかなりハラハラしましたが、
中盤からはもう、甘くて切なくてしかもかなり濃厚でかなりドキドキです。
こんなに次が早く読みたい！と思ったのはアウトランダー以来では･･･

結局のところ、ハイランダーが素敵なのでしょうか？？？

メリングの妖精シリーズが好きな方、甘いロマンス本が読みたい方に
オススメしたい一冊です。

読んでいて歯がゆくなるほど二人はなかなかくっつきません。ヒロインの過去を思えば仕方ないことではありますが・・・。この辺の歯がゆい部分が好きな私はこれだけでも楽しかったのですが・・・。後半はこれ以上の楽しみが待っていました！
まさにタイムスリップ物の醍醐味！想いが通じ合った瞬間にやってくる不安、それはヒロインが元の世界に帰ってしまうのではないかという恐怖・・・。すごく切なかったです。二人がラブラブなだけに！
官能シーンもすごい！それもひっくるめてかなり濃厚なストーリーです。

ヒーローは１６世紀初頭のスコットランドの領主ホーク－その美しさで（寝技で？）人の女も妖精の女王も虜にする。
ヒロインは２０世紀の女エイドリアン－リッチでハンサムな男に騙されてもう二度と美しい男に騙されないと誓う。
妻が人に心惹かれた事に嫉妬した妖精王は決して彼を愛することは無いだろうエイドリアンを５００年の時を超えてホークの妻にした。
惹かれあう二人に、妖精王とその道化は罠を仕掛ける。ストーリィははっきり行って安直です！でも恋愛に餓えた私には良い特効薬でした。魔性の道化やホークの友（シリーズ次作品では主役？）など脇役のキャラとホークの愛する者への想い（子供部屋の描写は秀逸）は伝わります。

魔法、時間旅行、時代を超えたロマンス、出てくるキャラはなんと妖精まで美男美女というその夢々しさ、ハッピーエンドとまるきりおとぎ話のよう。
しかし、そんなファンタジーフィクションを最後まで一気に読ませて読者を納得させてくれる。これはうまいと思った。次回作品も楽しみです。