時をこえた運命の愛にふるえました!
★★★★★
今までのハイランダー・シリーズの中で、一番おもしろいんじゃないかなと思いました。
キャラクターも、設定も、感動も、ユーモアも、セクシーも文句なしでした。
何度引き離されてもけっしてあきらめないヒロインの愛と根性は、本当にステキです。
女性として、一人の人をあんなにも深く愛せることに、またそんな相手に出会えたことにうらやましさを感じました。
そして最後の再会の場面は、文字どおり感動して鳥肌がたちましたよ!
話にちょうどいいユーモアとセクシーがあり、スラスラ読めちゃいます。
16世紀の領主であるヒーローが、現代社会で受けたカルチャーショックの数々。
お決まりなんですが、考え方とかセリフがおかしくて噴出しちゃいました。
ヒーロー父の熟年の恋もステキです。
次はふたごの弟ダゲウスの話だそうで、続き物なので早く読みたいですね。
時を越えた先の試練
★★★★★
「ハイランダー・シリーズ」の第四作目ではありますが、新章という感じで、一作目から三作目とはまったく別物の話のようです。
気分転換のため、スコットランドへの旅行ツアーに一人で参加したヒロインは、ハイキングの最中に岩の割れ目に落下!
そしてなぜかそこで眠っている男を発見し、あろうことか目覚めさせてしまいます。
筋骨逞しく美しい顔立ちのその男は、身につけているものは時代錯誤な戦士の装束で、しかもヒロインの持ち物や周りの風景に驚いてばかり。
それもそのはず、彼は500年前の十六世紀で眠りの魔法をかけられて、それ以後ずっと現代まで眠らされていたハイランドの領主だったのです。
元の時代に戻るには自分の城があった場所に行かなくてはならない・・・そう考えた彼はヒロインを半ば強制的に道案内として同行させます。
そして三日間という短い道中に二人は急速に惹かれあい、愛し合うように。
彼は彼女を十六世紀のスコットランドに連れて行こうとするのですが、ちょっとした手違いで二人は彼が魔法で眠らされる一ヶ月前に飛ばされた上に、彼はヒロインのことをまったく覚えていないという悲惨な状況。
「なんとか思い出してもらおう。」「誰かの手によって眠らされてしまう彼の危機を救おう。」という目標を胸に現代女性が十六世紀で奮闘します。
過去を変えれば未来が変わる、というのが最大のテーマのようで、過去を変えたことによる恩恵と代償がはっきりと作中に出てきます。
そのため試練続きの二人ですが、最後のアッと驚くような展開は感動ものでちょっと泣けました。
しかし完全な大団円ではなく、まだいくつかの謎が残されており、次回作への伏線が張られています。購入される方は次回作購入も踏まえての購入をオススメします。