親が認知症になる前に知っておきたいお金の話――いざというときに困らないための「家族信託」
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あなたは知っていますか? 認知症介護における金銭面の大きな落とし穴を――。
働き盛りの世代にとって、親の介護は自分の生活にとっても大問題となります。中でも認知症には、他の病にはない「親に財産が凍結してしまう」というリスクがあるのです。
財産が凍結してしまうということは、親の自宅を売りたくても売れない、資産として持っているアパートを貸したくても貸せない、そして預金を引き出したくても引き出せないということを意味します。あなた自身の財産で費用を負担する必要が出てくるわけですが、あなた自身の老後生活への備え、子どもの養育費、それにくわえてご両親の介護費用という3つが重なった負担。さらに、完治、寛解が可能性が薄い認知症介護はいつまで続くのか先が見えません。描いていた人生設計が崩れてしまう恐れがあるのです。
本書は、認知症問題に対する具体的な解決手段として、「家族信託」という新しい手法を提案するものです。
家族信託は生前の認知症対策はもちろんのこと、相続発生時の遺言の代わりになったり、また遺言では不可能だった、財産を子供から孫へと渡す順番を決めることができたり、さらに不動産が共有名義になり売却できなくなるリスクを回避する方法など、いろいろなパターンを組み合わせてオーダーメードの相続を設計することができます。アメリカでは、もうすでに50年前からも資産家の間で実施されている財産管理手法でもあるのです。
著者の横手彰太氏は、NHK「クローズアップ現代+」にも出演した家族信託の第一人者です。家族信託の具体的な運用方法に加え、様々なケースでの最新活用事例を盛り込み、相続の知識ゼロからでも理解できるようわかりやすく解説しています。
認知症の患者数は、現在約462万人。2025年には700万人にもなるといわれています。誰にとっても他人事ではいられません。ご両親が健康なうちに知っておきたい内容が詰まった一冊です。