おもしろいテーマなのだがまとまりがない
★★★☆☆
全体に散漫であり、読後感はもの足りない。開拓社の言語・文化叢書というのは評者が読んだ5冊ほどに関して言うと、妙に営業に走っている、というのか、無理して一般読者にすり寄ろうとしている、というのか、悪く言ってしまえば、一般語学書風なのだが「上から目線」という印象がある。特にこの本は専門書としては浅く散漫である、一般語学書としては何が学習者のプラスになるのかあいまい。「造語力」ではなく「語源」の本ではあるが、語源力―英語の語源でわかる人間の思想の歴史をすすめたい。