特に前半の<1><2>にはアコースティックピアノの他、
エレクトリックピアノがメロディーに使われており、
一体どんな格好で弾いてるんだ!
と思わず言いたくなってしまうような技術の高さ。
これ、後で録り足したっていうのではなさそうだし・・・
個人的にはTr<2>のボサノヴァの大御所ジョビンの作った曲を弾いたのが、
特にお気に入りであったりする。
あのジョアン作品とエヴァンスのピアノが絡まるのだ。
ボサノヴァも好きな私としてはとてもたまらないものがある。
とは言え、ほぼ完全にジャズものと化しているような気もするが・・・
そして、タイトルである「Eloquence(雄弁術)」にあるとおり、
他の曲でもエヴァンスの持つ音楽というものを、
他の人間に対して強く、でも何処か瀟洒で洒落っ気たっぷりに主張しているようにも思える。
1-4の間、ベースを弾くのは中期のメンバーであるゴメス。
まだまだ色々と知らない人間であるけれども、
このCDも素晴らしいものがあるとは思える。