インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

原点回帰: 下駄山岩男選集3

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: 石川雄一
Amazon.co.jpで確認
 この「原点回帰」と五話の小作品からなるオフロード四駆に関しての小説集はかつて18年間に渡って出版されていた四輪駆動専門季刊誌「クロスカントリービークル」略称CCVに下駄山岩男氏が1990年代に寄稿されたものです。前作「二人のランクル」、「四駆の一生」に続いて再版に適するものを選んでみました。
 これらの作品集を電子書籍として出版するには著者・編者ともに迷いがありました。と言うのは当時はあくまでもCCVというコアなマニアだけが高い誌価を払って読んでいた専門誌への掲載というタテマエで書かれた内容だからです。それ故に世間一般には通用しにくい皮肉などが多く私達は正しい内容だと思っても誤解されたり不愉快に思われるのではと危惧されるからです。
 しかし、掲載号の一部が絶版になっていたりして単行本化を望まれる声も多く寄せられていましたので、このようなお断りをつけることで電子化しての「市販」としました。
 電子化とした理由は販路とコストの問題からです。このような少ない部数しか販売の見込めない本は既存の販売ルートには乗りません。また紙の本の印刷や製本はコストがかかり在庫の負担も発生します。当面はローコストな方法として私が出版している電子書籍という形をとることにしました。現時点では普及の途上にある電子書籍ですが私達だけでなく読者の方々のご負担も低く抑えられました。前述のように専門誌での掲載を前提としていたことと執筆から約20年が経過していることから多少読みにくい部分もあるかと思いますがご容赦いただければ幸いです。
 本文はオリジナルを基本としていますが表現をわかりやすくするための変更は少し行なわれています。文字数は約81,000文字で挿絵は14点ほどです。

 CCV(クロスカントリービークル)関連の電子書籍は主にメカニズムがユニークなオフロード四駆について解説した資料性のある本と車全般についてのエッセイに類する本です。いずれもベースとなっているのは1990年から2008年にかけて出版された四輪駆動専門季刊誌CCVです。四駆の愛好家と言っても様々ですが私が興味があるのは機能を重視している反面装飾性の少ない四駆です。よって、あまり車の構造やオフロード走行に関心が無い方には偏った内容で面白くないかも知れません。amazon.co.jpで「石川雄一」を検索し著者ページをご覧になってください。あるいはWikipediaにも「CCV」という項目がありますので検索してみてください。 CCVは1冊1800~2000円という価格でしたが自動車専門誌としては異例にも広告掲載料に依存しない姿勢でした。ですから内容は正確であり実際にオフロードで走らせての内容でしたので読者さんには支持されました。筆者はもともと物書きなどではなく機械好き・オフロード好きから間違って出版・執筆を始めてしまい、それを30年以上やって来ました。内容は正確だと自負していますが美文を書くのは極めて不得意です。また自分の考えを通すために商売としての出版は下手でしたのでアチコチに気を遣った内容にはなっていません。本来正しい事を伝えるべき出版が拝金主義やビジュアル優先で歪んでしまうのは根本的に間違いだと思っています。
 電子化では本の体裁もいろいろと試しましたが電子書籍では読者さんが読むのに使う機材がスマートフォンからタブレットPCと様々なので凝ったレイアウトをやっても無駄だと判断して文章と画像を並べただけのプレーンなものにしました。表紙も店頭で目立たせる必要も無いのでこれでいいかと思います。文字や写真も拡大・縮小が可能なフォーマットにはしてあります。
 CCVのバックナンバーは弊社で在庫して通信販売を行っています。しかしCCV15以前は絶版ですし残っている号も少なくなっています。 弊社の在庫に対してのお問い合わせの多くは特定の四駆にご興味があって、その記事を求められる方です。専門誌1冊丸々が欲しいのではなく1件の記事だけの需要です。しかし、その記事だけをコピーして郵送することは版元であった大日本絵画さんの著作権の侵害になります。そこで記事を電子化しながら再編集してご提供させていただこうと思いました。過去の記事がベースのものは文章を現時点に合うように最小限の書き換えも行っています。写真もオリジナルがフィルムであったものをデジタル化したものもありますがCCVの記事ではモノクロだったものがカラーになっているものもあります。ということで私たちのように狭小な分野の情報を頒布させていただくには電子化しか方法はありません。このことから価格は低めに設定しています。ご興味を持たれた方はどうぞお読みください。また紹介する四駆の中には古いもの、軍用などで一般的ではないものもあり日本ではあまり知られていないものもあります。そのような紙の出版では扱われる可能性の低い車両についての情報を廉価かつ継続的に提供するのはこの分野の車両の産業機械としての文化を将来に向けて継承させるために意義あることではないかと思っています。