オーディオマニアになるための登竜門。
ここに書かれていることを知っていれば、オーディオショップでも、店員さんから貴重な情報が引き出せるかも。
店員さんから、より詳しい情報が聞け、よい音を試し聴きさせてもらえるかもしれません。
できれば、防音室で音を聞いてみるとよいかも。

お持ちの再生装置の音質に満足している方にはまったく関係ない世界です。ステレオ誌やオーディオアクセサリー誌の福田さんの記事や連載を読んでいる方には新しいことは特にないかもしれません。ここに推薦されている製品も1年後に新製品と入れ替わっていいるかもしれません。しかし、現代のオーディオの音作りに必要な最先端の知識が電源関係を中心に全て網羅されています。抜けているといえば部屋や家それ自体の音響や防音設備の記述だけです。一冊の本になってみると過去の記事をいちいち探す手間が省けて大変便利です。あまり余計なことが書いてないのでコンパクトで読みやすいのもお勧めな点です。ページ数は多くないですが、この値段でこの内容なら買って損はないです。

一読、「アンドロメダまで逝っちゃっている」一冊でした。
勿論、良い意味です。

知っている人には常識かもしれませんが、
いい音のために、人はここまでするのか、という驚愕内容満載の一冊です。

考えられます？いい音のために、電源コードを換えるべし。
では、問題のケーブルのお値段は？
ふふふ、秘密にしておきます。
読んで驚いて下さい。

ま、確かに、ステレオ誌の「音の館」あたりは、
もっとオカルト的な「良い音」の作り方を大まじめに研究しておりますな。
あれはあれでほのぼのしており、大変よろしいでございますが、
この一冊は、そういうほのぼのテイストは一切ありません。
むしろ、求道者としての命がけの真剣そのもののアプローチ満載。
あきれてものが言えません。ほんと。

普通のオーディオファンの皆さん、
こういう世界があります。
逝っちゃってる世界を知りたくありませんか？
是非是非、お読み下さい。
えも言えぬ感動が貴方を待っています。

ただ、こういう世界はそれこそ百家争鳴。
一人の意見だけを盲信すれば救われる、
というわけでないところが、また難しいんですよねえ。
その意味では、内容は「留保」させていただきましょう…