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宇宙・地球・生命・脳―その原理を求めて (朝日文庫―100億年の旅)

価格: ¥672
カテゴリ: 文庫
ブランド: 朝日新聞社
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今なお、読み応えあり ★★★★★
立花隆氏の力量が遺憾なく発揮された科学最前線報告。研究の意義や重要性を分かりやすく説き、内容や成果については、図版も活用しながら具体的かつ詳細に伝える。知らないことが多かったので、非常に興味をそそられながら読み進んだ。他の「100億年の旅」シリーズにも触手を伸ばしたくなる充実振りだ。
本書は、最新とは言えないが、今なお、読み応えある一般科学書として、お薦めできる。

概要は(1)〜(9)の通り。(3)(5)(6)は、日本の観測衛星が天文学発展に大きく寄与していることを示す内容で、成果をもっともっと宣伝すべきと思う。(1)(8)(9)は脳や生命の根幹に迫る研究で、興味が尽きない。(4)(7)は壮大なプロジェクトで、その後も気になるが、重力波は現時点では未検出。(2)はCPUがマルチコア化に走る中、出番は来るか。
独創的な研究を取り上げているのも特徴だ。(9)の浅島氏にはノーベル賞の期待が掛かる。(1)の廣川氏らの細胞内微細構造写真は、有名誌の表紙を次々に飾る。(7)の丸山氏らが提唱したプルームテクトニクス理論は、地球誕生から現代に至る全地球ダイナミクスを合理的に説明する。

(1) 脳科学・細胞内物質輸送 (東大・廣川信隆研究室)
(2) 非同期式CPU (東大/東工大・南谷崇研究室)
(3) X線観測衛星あすか (宇宙科学研究所・井上一研究室)
(4) 重力波望遠鏡TAMA300 (国立天文台・藤本真克研究室)
(5) X線太陽観測衛星ようこう (宇宙科学研究所・観測チーム)
(6) 地球磁気圏観測衛星ジオテイル (宇宙科学研究所・太陽地球系物理研究室)
(7) 全地球ダイナミクス (東工大・地球内部ダイナミクス研究グループ)
(8) 人工進化実験 (阪大大学院応用生物工学専攻「さきがけ21」研究グループ)
(9) 発生生物学・誘導物質アクチビン (東大・浅島誠研究室)

初出は1997〜99年だが、文庫本出版時点(2003年)の補注あり。
立花節全開! ★★★★★
もう、レビューの必要も無いかと思われるが、「立花隆」節は健在である。
最先端技術のトピックを世界屈指専門家の取材から、テーマの意味合い。
過去の経緯、将来の可能性まで興味を薄れることなくかかれている。
特に今回は、図解や写真が多く掲載されており専門家以外が理解するのに役立っているのではないか。
とりわけ、宇宙物理学のテーマについては

クェーサーや中性子星からブラックホールと観測技術の先端については一気に読むことが出来る。
おすすめの本です。