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ブラウン神父の童心 (創元推理文庫)

価格: ¥693
カテゴリ: 文庫
ブランド: 東京創元社
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古典中の古典。されど素晴らしさは色褪せない。 ★★★★★
 ブラウン神父物でも傑作が集中している短編集。
 特に「秘密の庭」「見えない男」「折れた剣」は必読。しかし、必ず「青い十字架」からまず読むこと。そうしないと作者の仕掛けた大仕掛けを見逃すことになる。
 中でも「折れた剣」は特に有名で、ブラウン神父とフランボウの問答は歴史に残る名問答(ブラウン神父の答えが、推理小説の全てを言い現していると言って過言ではない)。とかく探偵の引き立て役に甘んじがちの相棒だが、この問答を見る限り馬鹿じゃないことが知れる。ま、読者より、フランボウより、ブラウン神父が数枚上手なのだから仕方がない。
 自分が原書まで買い求めたのは、チェスタトンとJ・D・カーの二人だけ。
 とにかく読んで損はしないはず。オススメ。
天地入れ替え ★★★★★
フト読みたくなって今回再読しましたが、いやぁ〜面白いのなんのって。。ほんとに天地が
ひっくり返るようなユーモアと奇抜あるトリックメーカーだよな〜チェスタトンはさ!!!
いわゆる不可能犯罪を解明する時には、とことん論理に徹するか、もしくはフィーリングや
直感を澄ますかどっちかな訳だが、後者を好むタイプには本当に愉しい時間が過ごせる宝物
の様なストーリーが詰まってます。
個人的には特に『秘密の庭』、『見えない男』、『イズレイル・ガウの誉れ』なんかの、とこ
とん不思議だけど、とことん単純って感じが大好きだ。

それに何と云ってもブラウン神父という人物は魅力的すぎる。。一見すれば間抜けのトンマ
だが、常人とは違う角度で物事・人物を視るその態度は時に不気味とすら感じられる凄みが
ある!それでいてやっぱりヌケテル...是非堪能してみて!!!
傑作推理短編の宝庫 ★★★★☆
奇抜な発想から生まれた推理小説からなる
ブラウン神父譚の第一短編集です。
どれもが30ページ程度の小品ながら、
豊富なアイデアが盛り込まれています。
刊行されたのが1911年と、
100年近く前に書かれたものであるにも関わらず、
今読んでも斬新な物語で、
意表を突いた展開と結末が読者を魅了して止みません。

以下に本書収録の12編について、簡単なコメントを記します。

「青い十字架」ブラウン神父とともに、怪盗フランボウ初登場。
ふたりの行くところ、奇妙な事件が頻発するが・・・。
「秘密の庭」首切り死体の事件。意外な犯人。
「奇妙な足音」足音のみから神父は鮮やかな推理を展開。
「飛ぶ星」フランボウ、最後の犯罪の行方は。
「見えない男」心理的に見えない犯人の正体とは。人間の盲点を突いた作品。
「イズレイル・ガウの誉れ」奇妙な物であふれる城。頭のない死体の謎の解明が秀逸。
「狂った形」隅が切られた紙の謎。
「サラディン公の罪」中世さながらの決闘に仕組まれた罠。
「神の鉄槌」神の力を持った凶器とは。
「アポロの眼」エレベーター坑への女性墜落死事件。新興宗教対ブラウン神父。
「折れた剣」賢い人間はどこへ木の葉を隠すか?という問いが意外な事件の真相を導く。
「三つの兇器」ピストル、ナイフ、ロープは兇器ではない? 思いがけない使い方とは。
秋の夜長にじっくり読みたい ★★★★☆
ずっと引っかかっていたことがあって、それは私が中学生だったとき、私を読書好きにさせた友人が最初に薦めた本の一つが「ブラウン神父」だった。結局それから読む機会がなく、あのチェスタトンが書いていることを比較的最近知って是非読まねばならぬと思い、今回38年の長い月日をこえて念願がかなった。

この作品ではブラウン神父とフランボウがコンビで出てくるのでコナン・ドイルのシャーロック・ホームズものと較べられるのだが、作品としてはシャーロック・ホームズの方が先なのでチェスタトンの方がスタイルをまねたとも受け取れる。しかし本国はもちろん日本でもシャーロック・ホームズの方が圧倒的に人気があるのでほとんど問題にならないだろう。日本では昭和30年代にこのブラウン神父ものをはじめとするチェスタトンの探偵小説が洪水のごとく続々と邦訳され一種のブームが生じたこともあって、比較的年配の方に知名度があるのではないかと思われる。

この本は1982年が初版だからその当時よりは訳がこなれていると思うが、それでもたとえば「サラディン公の罪」の中の「『なむさん!』とサラディン公爵は言って白い帽子を荒々しく頭にのせ」というところを読むと「なむさん」を国語辞典で引かなきゃわからないわけで、確かにこの原本が最初に出版されたのが1911年(明治44年)なのだから、文章の格調に時代性を考慮すれば訳としては間違っていないんだろうが、今の感覚では読みにくいと思う。

全部で12の作品が載ってるが、単にトリックのうまさをいうなら作品によって出来の良し悪しが目につくが、一つの物語としてならどれも読ませてくれる。「青い十字架」で神父が人間理性について語るところがあるが、原本が出版される2年前チェスタトンの代表作である「正統とは何か」が出版された。理性を軽視することはカトリックの正統に反することをちょっと披露している。
新鮮 ★★★★★
一話目から誰もがアッとする展開。
それほど最近の作品では無いのに作者のオリジナリティーが新鮮。
これを読んでからかれこれ10年位経ちますが、また読んでみたい作品です。