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漱石・子規往復書簡集 (岩波文庫)

価格: ¥987
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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メル友以上 ★★★★★
E-mailが普及して、年賀状以外は手紙を書かなかった人も、声ではなく文で互いのことを伝え合うのが増えてきましたね。便利ですよね。
でも、「会いたい。でもなかなか会えない人」とは電話・メールが無いころはずっと「手紙」によって連絡を取り合っていたわけです。

有名人なら「モーツアルトの手紙」など、現在も残っていて当時をうかがい知ることができるのですが、そんな中に、漱石と子規という大親友の「往復」書簡集が残っているのはすばらしいことです。

子規は結核から脊椎カリエスをおこし35歳で病没してしまいますが、死ぬそのときまで漱石からの手紙を恋焦がれていたそうです。子規の48通目、漱石への最後の手紙を読むと、切なくて泣けてしまいます。漱石は子規の病状を知っていて、たぶんわざと返信に「楽しい(楽しくなる)」ロンドンを子規が思い描けるように綴たのでしょう。病院の入院患者を見舞う肉親や友達のように・・・

本書は当時の書簡を、現代仮名遣いに直しただけで後は原文どおりです。文語体に慣れないとなかなか先に進まず読みづらいかと思います。でも百年後の私たちは、この本から「あるひとつの友達のありかた」を見ることができます。

そして今、私たちは当然のようにメールをやり取りし、それぞれの「メル友」を持っています。百年先の日本人(?)が「現代のメル友通信集」を読んで、どんな感想を抱くかなあと思い、ちょっと面白くなってしまいました。
天国では漱石も子規も手紙ではなく生の付き合いをしているのでしょう。百年前と同じように。

可笑しくも悲しい出会いと別れ ★★★★★
 往復書簡集ですが漱石のものが大半です。特に初期がそうです。
 ですから、失われた子規の手ç'™ã®å†...容は、漱石の手ç'™ã‹ã‚‰æƒ³åƒã-ながら読むã"とになりますが、見えない相手との対話のようで、かえっておもã-ろく読めまã-た。

 それが後半になると、漱石はイギリスに留学ã-てã-まってなかなか手書きã‚'書きませã‚"。一æ-¹ã®å­è¦ã¯ã€ç-...の床から時には弱æ°-なã"とã‚'書き送ります。
 前半では沈黙ã‚'守っていた(わã'ではありませã‚"が)子規が、後半になってその本領ã‚'発揮ã-てくるようで、作られたわã'ではないのですが、ã"の一冊がまるで一編の小説のようです。

 æ-‡å­¦ã®ã€Œå†...容」と「æ-¹æ³•ã€ã«ã¤ã„ての漱石の主張は、後の「æ-‡å­¦è«-」の萌芽といってもいいでã-ょう。また、漱石の句に対する子規の添削からã!¯ã!!€ã™ã§ã«ä¿³å¥ç•Œã®ãƒªãƒ¼ãƒ€ã¨ã-ての自負がうかがえます。
 なお、ï¼'å¹'毎に二人ã‚'とりまく略æ­'がまとめられていますが、ã"れも重宝ã-ます。
 æ"¹ã‚ã¦ã€äºŒäººã«æ•¬æ„ã‚'。